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日本の住宅の方向性を勉強しました

2013年10月24日

いつもありがとうございます。ansの川瀬です。

去る10月22日に、東京にてansの親会社であるコンサルティング会社が主催した工務店さんの全国大会がありました。全国から200名以上のみなさんに集まっていただき、みっちり半日かけて勉強していただきました。優秀工務店さんの営業事例や住宅デザインコンテストなど最先端の住宅会社さんの情報が共有されました。

私は総合司会を担当させていただくとともに活動事例の総評もさせていただきました。

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会の中で工務店経営者のみなさんが一番強く反応されていたのは、やはり
「今後の日本の住宅の方向性について」

特別講演としてお二方のゲストスピーカーの方にお話しいただきましたが、どちらも衝撃的な内容でした。

 

まず慶應義塾大学の伊香賀俊治教授から「住宅性能と健康の関係性について」。

住宅性能の中でも特に断熱性・気密性を上げて、温熱環境を整えることでアレルギー疾患が軽減されたり、家庭内死亡事故が減少するということを研究データをもとにお話しいただきました。
この「住宅性能と健康の相関関係」については薄々みんながわかってはいるもののデータサンプルが取りにくいことなどでなかなか実証しにくいテーマでした。

伊香賀教授の研究は日本の住宅が安全かつ安心して暮らすことのできる品質になっていくためにもとても価値のあることだと思います。今後の研究成果に大いに関心が高まるところです。

 

もうおひと方は、日本エネルギーパス協会代表理事の今泉太爾様。

EU諸国で導入されている「エネルギーパス表示制度」は、住宅の省エネルギー性能を数値化して見えるようにする制度ですが、今後日本も導入されていく予定になっています。

背景にあるのは「日本の住宅は寒すぎる」ということ。それを今泉代表理事はドイツと日本を比較してわかりやすく解説してくださいました。この話を聞くと日本の住宅の現状がいかにひどいものであるかがわかり恐ろしくなると思います。

お二方のお話で今後日本の住宅がどういう方向に向かっていくのかが鮮明になったように思います。集まっていただいた工務店経営者の方々は「今日で向こう20年の経営方針と明日からやるべきことが見えた」と口々に語っておられました。

 

新築住宅市場はこれから縮小市場になります。
量より質が問われる時代です。

誰もがエネルギーコストのかからない家で、安全かつ快適に暮らせるようになるといいですね。私たちも住宅選びでみなさんが迷わないようにナビゲートしたいと思います。

伊香賀先生や今泉先生のお話はansのセミナーの中でもご紹介していきたいと思います。詳しくはans勉強会の「住宅性能編」でお話いたします。

次の住宅性能編は10月27日(日)10:30からです。

お待ちしています。