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2014年05月7日
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
今日はちょっとした出来事を書きます。
先日、東京都内での移動中に少し驚いたことがありました。
私はちょっとした移動の電車やバスではほとんどの場合立っています。
ランニングもしているのでトレーニングがてら、というのもあるし、「足腰しっかりしています」的な話をよくしているのに、電車の中で座って寝ていたりしているところを誰かに見られたりしたら恥ずかしいな、というのもありまして。
私よりも座席が必要な人はいっぱいいるでしょうから、かなりガラガラの時以外は立っていることが多いのです。
その日も都内のバスに乗って、いつものように立っておりました。
そうすると後ろからトントンと肩を叩かれます。
振り返ると後ろの席に座っておられた上品な老婦人(見た目80歳くらい)が立ち上がって私に
「座ってくださいな。」とおっしゃる。
私はびっくりして、「いえ、け、結構です。」と言うと、
私の腕をつかんで「無理しなくていいの。疲れているんでしょう?いいから座って。」と、どうしても座らせようとします。
「いや、本当に大丈夫です。あの、若いですから。」と繰り返しますが、
ご婦人は「いいから、いいから」と譲りません。
何か揉めているみたいになって車中の注目を浴びはじめたので、仕方なく座りました。
しかもそこは「優先座席」。
座った私の前に立ったご婦人は、ご機嫌な様子で私に語り掛けます。
「私にはわかるの。あなたは疲れている。世の中のお父さんはみんな疲れている。本当は家族を守って頑張っているお父さんがこういう優先席に座るべきなの。」
(そんなに疲れてないんですけど・・・)
と、思いながらお話をしていました。
聞くと、そのご婦人はずっと昔に女子大の先生をなさっておられた方らしく、いつも女生徒さんには
「結婚したらいつもご主人をいたわりなさい」と教えていたとのこと。
素晴らしい教えだし、「ありがたいことだ」と思いつつも、なんとも居心地の悪い数分間でした。
もしかしたら、立っている背中が丸まっていて疲れた雰囲気だったのかもしれません。
なるべく疲れを見せないように、いつでもどこでもシャキっとしていようと思いました。