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フラット35Sの金利優遇幅拡大か?

2014年11月5日

いつもありがとうございます。ansの川瀬です。

景気回復は足踏み状態ですね。

そのためか日銀は先週末にもう一段踏み込んだ金融緩和を発表しました。一方、アメリカはすでに金融緩和を終えることを決めています。これで日本の金利が当面上がらないのに対して、アメリカはこれから金利が上昇していくだろうという予測から円を売ってドルを買う動きが進み、円安ドル高が加速して一時1ドル=114円台になりました。

ということでこれから家を買う方が気になる「金利」ですが、もうしばらくは低いまま推移するんではないでしょうか。

さらに、政府は住宅着工促進のためにフラット35Sの金利優遇幅の拡大を検討しています。

↓↓↓

<住宅ローン「フラット35S」金利優遇0.6%に拡大 来年から政府検討>
(日本経済新聞 2014年11月1日付)

『政府は景気を下支えする経済対策として、長期固定型の住宅ローン「フラット35S」の金利優遇幅を来年1月から広げる検討に入った。優遇幅を現在の0.3%から0.6%程度とする案が有力。(中略)

検討しているのは、省エネ性能や耐震性が優れた住宅を対象にした「フラット35S」の金利引き下げだ。当初5~10年間の適用金利を0.6%分引き下げる方向だ。来年1月からの申請者を対象にし、期間は1年間で調整している。優遇拡大に必要な経費を国が住宅金融支援機構に支給する。』

 

今は変動金利が0.6~0.7%くらいの水準なのでフラット35の利用は少し減っているようです。ただ優遇が現行の「0.3%」から「0.6%」になるとだいぶ魅力度が高まりますね。

昨日、住宅金融支援機構が発表したフラット35の11月の適用金利の最低は前月より0.04%低い「1.61%」(返済期間35年以下)となったようです。これでフラットの金利は4カ月連続で過去最低を更新しました。

来年の1月にこの金利水準がどれくらいになっているかわかりませんが、もし今の1.6%程度の水準だとすると、-0.6%の優遇を受けると適用金利は1%になりますね。

当初10年と言っても1%はかなり魅力的です。今の10年固定の金利水準がだいたい1.4~1.5%くらいですからね。

 

「0.3とか0.6とか言わずにドンと1%くらい優遇すればいいのに」という声もありますが、まあこれが目いっぱいのところなんでしょうね。この0.6%優遇するための財源として約7,000億円を補正予算で見込んでいるらしいですから。

国の大事な税金を使って家を買う方を支援してくれるわけですからありがたい話しですよね。

円安などで建材価格が上がっているのは気になるところですが、住宅ローンに関していえばもうしばらく「買い時」は続くようです。