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2014年度の新設住宅着工戸数は11%減の88万戸

2015年05月14日

いつもありがとうございます。ansの川瀬です。

2014年度の住宅着工戸数が発表されました。14年度は家があまり建たない年でしたね。

 

<住宅着工、5年ぶり減少 14年度は11%減の88万戸>
(2015年4月30日付 日本経済新聞)

『国土交通省が30日発表した2014年度の新設住宅着工戸数は、前年度比11%減の88万470戸と5年ぶりのマイナスになった。14年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動が出た。注文住宅など持ち家の着工が21%減の27万8221戸となり、1962年度(26万8333戸)以来の低水準となったことが響いた。』

 

新築の着工戸数は、2009年のリーマンショックの年に年間100万戸水準から一気に79万戸に落ち込みました。その後、毎年着々と回復してきて、2013年度は100万戸近くまで回復したのですが、2014年度はリーマンショック以来の90万戸割れの水準になってしまいましたね。

理由はやはり「消費税」ですね。

消費税前に建てよう、という駆け込み需要があったのが2013年、そしてその反動の落ち込みがあったのが2014年というわけですね。

2014年の実績は「持ち家」(いわゆる注文住宅です)、21%減の27万戸です。この水準は1962年の26万8千戸以来といいますからなんと52年ぶりの低水準ということになりました。

ただ、回復の兆しはあるようです。持ち家の着工戸数は14年2月からずっとマイナス圏で推移してきましたが、速報によると今年の3月は1年1か月ぶりに前年同月比0.7%増(6万9887戸)とプラスに転じたようです。今年は、持家促進の経済対策も打たれましたし、前年の反動もあるでしょうから少し戻るかもしれません。

 

でも、この先また持ち家がバンバン建って、また100万戸時代が来るかというと・・・

それはないでしょうね。

 

なぜなら、家を建てる年齢層(20代後半~40代)の人口がこれから年々減少していくからです。

野村総研さんは「2025年には新設着工戸数60万戸時代になる」との予測を発表されています。

↓↓↓

キャプチャ

(株式会社野村総合研究所「2025年の住宅市場」より引用)

 

市場が小さくなるわけですから住宅会社さんも大変です。

基本的に「満足度の高い良い家づくり」をしている住宅会社さんが生き残っていくことになるのでしょう。

このように住宅業界は厳しくなっていくことが予測されているわけですが、私たちも微力ながら住宅業界に貢献していけるように頑張りたいと思います。