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早稲田大学大学院にて講義

2015年07月7日

いつもありがとうございます。ansの川瀬です。

 

とても貴重な経験をさせていただきました。

先々週と先週のことですが、早稲田大学の大学院で講座を持たせていただき、講師として2コマ授業をさせてもらいました。

担当させていただいたのは、早稲田大学大学院ファイナンス研究科の『ファミリービジネス・ファイナンス』という授業です。

50名くらいの生徒さんが受講されている比較的人気の高い授業なのですが、内容を一言でいうと
『不動産資産管理コンサルティングの理論と実務を学ぶ』ものです。

 

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(いつもansで機嫌よくしゃべっている私もちょっと緊張しています)

 

「ファミリービジネス」

聞きなれない言葉だと思いますが、簡単にいうと「自営業」ですね。事業で得た資金・資産をどう再投資するか、どのように資産を守り、増やし、承継していくか、その中で鍵を握る不動産資産をどうマネジメントするか…。

そういうテーマです。

今年の4月から相続税が上がり、7月からは出国税が導入され、そして今後も資産家への課税や負担が強化されていきそうな今、資産家の方にとっては「自分の資産をどうするか?」というのはとても旬なテーマだと思います。

また、資産家でなくとも、「親が住んでいる田舎の自宅をどうするか」は誰にとっても身近な問題です。実家の土地・建物、親所有の遊休不動産や事業で使っていた不動産などを、誰が相続してどう運用したり、処分したりするかというようなことです。今、問題になっている空き家のことも含めてですが、高齢化が進展する中、「財産承継」はこれから大きな社会問題になっていきます。

財産承継において鍵を握るのは、換金しにくく、分けにくく、評価しにくい不動産の扱いなのです。金融資産に比べて不動産承継分野のコンサルテーションサービスは、日本においてはまだまだ未成熟です。

この分野で将来的に活躍したいと考えている人たちが「ファミリービジネスファイナンス」という新たな科目を学んでおられるのです。

 

そういうところに呼んでいただき、講義をさせてもらえるというのはありがたいことです。

この分野は今後間違いなく市場が広がっていきますね。大学院のアカデミックな雰囲気の中、生徒の皆さんの真摯な学びの姿勢に触れ、私もより精進せねば、と気持ちが引き締まったひと時でした。

感謝です!