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2015年11月18日
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
先週末のパリでのテロ事件、ひどいですね。決して許されることではありません。
オランド大統領は「これは戦争だ」と話しました。
場当たり的な無差別殺人ではなく、緻密に計画され周到に用意された軍事行動であったようです。
ただ「戦争」と言ってもテロとの戦いは難しいものがあります。相手は国家ではないので、話し合ったり、交渉して和平に持ち込んだりということが出来ず、結局延々と報復が続く殲滅戦になってしまう恐れがあります。
国家と違って行動に理屈がありませんし、国際法を順守することもありませんからどんな手を使ってくるかがわかりません。守るにしてもどう守っていいのかもわかりません。今回は難民の中に紛れて入ってきていたようです。
残念なことですがこれで難民に対する目が厳しくなるでしょう。一番被害をこうむっている人たちなのに。
EUはそうなることを恐れて即座に共同声明で「難民政策はテロで変更されることはない」と発表しましたが、ISに「次の標的」とされたアメリカでは24州が難民受け入れ拒否に動きました。
『米で難民拒否広がる 24州受け入れ反対表明』(2015年11月17日付 日本経済新聞)
オバマ大統領はこれを「恥ずべき事だ」と非難しましたが、現実的に考えれば理解できないこともありません。
日本でも、もし安倍総理が「シリア難民を積極的に受け入れます」と言ったらどうでしょう?
人道的には受け入れるべきだし、心情的にもそうすべきだとは思っても、現実には多くの人が反対するのではないでしょうか。日本なんてセキュリティが甘いからテロは簡単に入りこめるでしょうしね。
テロリストはこういう「揺らぎ」を突いてくるんでしょうね。だからこそ許せません。
経済的にも影響は大きそうです。人やお金の動きが実質的に制限されるのですからね。
そのことはまた追って書きたいと思います。
被害に遭われた方々のご冥福をお祈りします。