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ans代表 川瀬ブログ
2014年4月
『奨学金 4人に1人が滞納! 利用時には親がしっかりマネープランを教えましょう』 ~ハッピーリッチメルマガより~
2014.4.18
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
~ハッピーリッチメルマガ190号より~
入学シーズンですね。
親御さんにとっては学費や仕送りなどで出費がかさむ時期です。学費や生活費をまかなうために奨学金制度を利用する学生さんも多いのではないかと思います。返還義務のない給付型の奨学金ならいいのですが、返還義務のある奨学金を利用する場合には十分な準備をされた方がよろしいかと思います。
■奨学金の延滞が増加
返還義務のある代表的なものが「日本学生支援機構」(旧 日本育英会)の奨学金です。無利息貸与の「一種」と利息付きの「二種」があります。二種の利率は卒業時に決定します。今現在では大体1%前後の水準で上限は3%です。在学中に毎月3万円から最大12万円までの貸与を受けることが出来ます。例えば、月8万円を大学在学中に借りたとすると、4年間で384万円になります。金利3%で返済期間を20年とすると毎月の返済額は21,531円、元利合計で返済総額は約516万円になります。
「これくらいならなんとかなるな」と思うかもしれません。しかし実は結構厳しい現実があります。
2012年度の統計によると、日本学生支援機構の奨学金の滞納者は約33万4000人で、滞納額は925億円にも上るそうです。奨学金を受けているのが約132万人なので、滞納者は全体の25%、およそ4人に1人が滞納しているということになります。1998年度の滞納者が約15万人だったようなので、この14年間で滞納者は倍以上に増加したことになります。
延滞理由の第一位は、「家計収入の減少(77%)」です。
長引く不況で若年層の労働環境の悪化が背景にはあるのかもしれません。思ったように就職ができなかったり、就職はしたものの予想以上に収入が少なかったりすると奨学金の返済が重荷になっていくのでしょう。
■滞納時のペナルティは借金と同じ
奨学金といえども滞納すればそれなりに社会的ペナルティを受けることになります。日本学生支援機構というと公的機関なので、金融機関よりも何となくソフトで緩いイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。滞納したら高い延滞利息が発生するし、厳しい取り立てもあります。個人信用情報に延滞していることも記載されます(←いわゆる「ブラックリスト」です)ので、社会人としての信用を落とすことになります。
奨学金は「借金」なのです。借金が怖いのは、返済している間は次の資金需要に備えることが困難なことです。例えば、社会人になってからおよそ20年間、奨学金の返済をしている間に、結婚、出産、自動車購入や住宅購入、子供の進学、といったライフイベントが次々にやってきます。それらのライフイベントに備えた貯蓄がないとその資金もまた借入が必要になります。このようにしてそれらのツケがどんどん溜まっていきます。
借入やローンを返済するにあたり、ずっと収入が安定して上がっていけばまだ問題はないのですが、「給料が上がらない」とか「失業した」というような、収入状況の「ちょっとした変化」で返済が厳しくなることがあります。
例えば、自分と同じように奥さんも奨学金を利用していたというケースで、結婚した後に奥さんが出産で休職したり退職したりすると、ご主人が2人分の返還を負担しなければなりません。出産・育児費用を準備しながら負担が増える、これも「ちょっとした変化」です。
■さて、親として出来ることは何か
こんなことで将来ある若者を社会人の初めの段階からつまずかせてはいけません。もし、これが「金融機関から借入れをする」ということだったら親も本人も真剣になるはずです。
何に使うのか、本当に借りないといけないのか、いくら借りるのか、どうやって返すのか?
でも、奨学金にはそういう切実な感じがないんですよね。「奨学金は返さなければならない借金である」という認識が本人も親も希薄で、安易に奨学金を受けさせているケースが多いのではないでしょうか。
こういうことは親が注意してあげないといけないと思います。日本では学校でお金のことは教えてくれません。ほとんどの大学生は入学時にはまだ借金とかライププランとかがよくわかっていません。社会に出る前に親が子供のマネーリテラシーを上げてあげないといけないと思います。
入学して奨学金を受けるタイミングはマネー教育の絶好の機会です。
まず子供に心の準備をさせないといけません。
例えば・・・
『奨学金は借金なんです。そのお金のもともとの出所は税金です。社会のみなさんから借りているのです。学生までは社会に出る準備期間ですが、社会人になったら人生は本番です。本番になったら、これまで育ててもらった社会へお返しなければいけません。仕事をして、給料をもらったら、税金を納めて、育ててもらった親への仕送りをして、学生時代を支えてくれた奨学金ももちろんお返しする。そして自分のライフプランもよく考えて、結婚資金や住宅資金の貯蓄もする。それが社会人です。学生である今からよく考えておきなさい。』
・・・こんな感じのことを伝えて、奨学金をもらう段階で意識させてあげたいですね。
せめて、学生生活ではいくら必要なのか、どうやって返すのかくらいはちゃんと試算することです。学費や生活費を計算して月5万円不足するなら、「じゃ余裕をみて8万円の貸与を受けようか」ではなく、3万円の貸与にして足りない2万円は節約やバイトや親の協力などで何とかならないかをよく考えるべきです。借金と同じで必要以上に借りてはいけないのです。
奨学金を受ける学生は受けない学生よりも一足先に社会と向き合うわけです。ちゃんとマネー教育をすることで、マネーリテラシーの高いしっかりした若者を育てることができるかもしれませんね。
今回は以上です。もっと日本が良くなりますように。
【編集後記】 「私も奨学生でした」
今回は自分のことを振り返りながら書きました。私も妻も奨学金を受けていまして、結婚した時にはまだ奨学金の返済期間が15年以上ありました。妻が出産を機に仕事を辞めた後は、2人分の負担になったので結構キツかった記憶があります。すぐに子供の費用もかかってきましたし。
幸いにして滞納することなくすべてお返しできましたが、ちゃんとライフプランを組んで返済計画を立てていたかというと・・・・。安易な気持ちで借りていました。
私の子供も高校生になりましたので今からお金の話をよくしておきたいと思っています。
「親にあまり頼るんじゃないよ」と。
(ハッピーリッチアカデミーの登録はこちらから)
移動ばかりしています
2014.4.15
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
私、日曜日はansの勉強会や個別相談会があるのでよく熊本におりますが、ウィークデイはコンサルタントの仕事をしておりまして、全国いろんなところに行っています。
とりわけ先週はちょっと移動が激しくて、日曜の栃木から始まって、東京(泊)→京都(泊)→名古屋→大阪→福岡(泊)→愛媛→東京(泊)→熊本→京都(泊)→和歌山→・・・・という感じでした。そして今は東京にいます。
手帳を見せると大抵の人は驚かれます。(というか呆れられますね)
「そんな移動ばかりで疲れませんか?」とよく言われますが、もう10年以上もこんなワークスタイルなのでさすがに慣れました。
ほぼ毎日、飛行機か新幹線に乗っています。
新幹線のシートは私にとって「集中できる仕事場」であり、「食卓」であり、「書斎」であり、
時々「寝室」です。
普通の事務所勤務の方よりも確実に移動が多い分、仕事ができる時間が短くなります。そのためどう効率よく移動するか、そして移動時間に何をするかがとても大事になります。
(本当は寝ていてはいけません。)
前職のコンサルティング会社時代に徹底的に叩き込まれたのが「スケジューリング」でした。自分の仕事時間をうまく設計することですね。時間の使い方で業務生産性は大きく変わる、と。
ですので今でも移動時間も含めて、いつ何をするかは1か月くらい先までだいたい決めています。
さて、明日は夕方に札幌へ移動です。
羽田‐札幌間は約1時間半。
何をするかは……決めてますけど、ナイショです。
熊本のansへは20日の日曜にまいります。
午前は帯山店で「住宅価格」の勉強会、午後は流通団地店で「土地探し」の勉強会をやります。家づくりにお役に立つ情報を少しでもお伝えできるように頑張ります!
お時間がある方は是非お越しください。
住宅ローン金利上昇!?
2014.4.5
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
桜が舞い散る春爛漫の季節になってきましたね。私は春から初夏にかけてが一番好きです。
何か気持ちも上がってくるような気がしますよね。
さて気温の上昇とともにこちらも上昇(?)も気になるところです。
↓↓↓
<フラット35金利9カ月ぶり上昇>
『住宅金融支援機構は2日、長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の4月の適用金利を発表した。主力の返済期間21年以上35年以下は1.75~2.43%(前月1.74~2.40%)と最低金利が9カ月ぶりに上昇した。』(平成26年4月2日 時事通信)
「住宅ローン金利が上がった」というニュースが流れ、「これでもう低金利の時代は終わりか!?」といったトーンの関連記事などもいくつかでましたので、心配された方も多かったかもしれません。
でもよく見ると上がったのは21年以上の超長期だけで、上昇幅もわずか0.01~0.03%です。逆に21年以下の金利は2か月連続で0.01%低下しています。
言ってみれば「微調整の範囲内」です。
「フラット」は10年物国債金利に連動しています。
10年物国債金利は、2014年1月~2月にかけて0.60%前後だったのが、3月になってほんの少しだけ上がって最近は0.62~0.64%程度を行き来しています。これを受けてフラットの21年以上の金利が少しだけ上がったわけですね。でもこのレベルはいまだに過去最低水準です。
さて、みなさんが心配なのは、「この先どうなるのか?」ということだと思いますが、まだ当分は大丈夫です。急上昇するなんてことは考えにくいと思います。(あくまで個人的見解ですけど。)
なぜかというと、今日本は「金融緩和方針」の真っただ中にありまして、国債は日銀が買い支えています。この動きは消費増税10%を決定する予定である今年の11月ごろまでは続くと思われます。ですので当面は上がったとしても微調整の範囲に過ぎず、一気に上昇していくことは考えにくいということです。
ですが、確かに今年の秋以降はわかりません。
本当に景気が力強く回復してきて、消費税も「2015年10月に10%にする」と決めて、日銀が金融緩和を縮小するとかやめる、ということになったら金利はスッっと上がるでしょう。まぁその時には景気が回復しているのですから、所得も増えているから多少金利が上がっても大丈夫だという考え方もありますが。
いずれにせよ、金利の動きはよく見ておきたいですね。
さて、住宅購入の重要なカギを握る「住宅ローン」などの資金戦略の基本がわかる、と好評をいただいている「ansの資金勉強会」。
4月のスケジュールは、
6日(日)10時~12時 帯山店
13日(日)10時~12時 流通団地店
です。
個別相談も受付中です。どうぞお気軽にお越しください。
お待ちしています。
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