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ans代表 川瀬ブログ
2015年7月
東芝の不適切会計問題は「粉飾」?
2015.7.23
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
東芝の「不適切会計問題」、これ大事件ですね。
日本を代表する企業である東芝がこんなことをしでかすと、日本企業全体のコンプライアンスやディスクロージャー姿勢が問われます。東京証券取引所から外国人投資家が逃げ出さないといいのですが。
それにしても「不適切会計」って耳慣れない言葉です。「粉飾」ではないんでしょうか。
日本経済新聞の「今日の言葉」によると、
『不適切会計・・・ルールに反した会計処理で有価証券報告書などに事実と異なる数値を載せること。損失隠しや利益の水増しが組織的に行われ悪質性が高くなると「不正会計」、刑事告発されて事件になれば「粉飾」と呼ぶのが一般的だ。東芝が調査を委ねた第三者委員会は、調査報告書の要約版で「不適切会計」との文言を使っている。』
・・・とのことです。
要するに、単なる間違えが「不適切会計」。組織的かつ意図的に悪いことをしたら「不正会計」。刑事事件になったら「粉飾決算」ということらしいです。(←ホンマかいな、と思いますが)
今のところ「不適切会計」のようなので、東芝の経営陣はこれから、「知らなかった」「組織ぐるみではない」「悪意はなかった」ということを繰り返すでしょうね。
アメリカでは早速、投資家たちが東芝に集団訴訟を起こしたようです。アメリカは「隠ぺい」に対しては極めて厳しい国ですから今後の推移が気になりますね。
東芝とは比べ物にならない小さな会社ですが、私が初めて取締役になった時に法務担者から『経営陣は、知らなかったではすみません。逮捕されますからね。』と取締役としての遵法精神をレクチャーいただいたことを思い出します。
怖いですね。気を付けたいと思います。
暑さを感じないタクシー運転手さん
2015.7.15
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
暑くなってきましたね~。今日は心の底から「熱中症にはご注意を!」と声がけをしたという話です。
日本中が暑かった先週某日、長野で仕事がありました。
快適だった新幹線を降りた瞬間から「あつ~」と声が出るほどの暑さ。
駅前の気温表示は「32度」。
仕事の場所はその駅からタクシーで20分ほどなので、急いでタクシー乗り場へ向かいます。
普通、タクシーの中はエアコンがよく効いていて涼しいはずです。しかし…、
タクシーの列の中で順番的に私が乗るであろうタクシーの窓が開いている…。嫌な予感。
案の定、車に乗り込むと、車内がむっちゃ暑い。
「こんにちは、どちらまでですか?」
「○○町の××センターまでお願いします」
「××センターってどこでしたかね~」
などとやり取りしつつ、窓を開けたまま走り始めます。
前の運転席あたりを見ると、やはりエアコンが入っていない!
「すみませんが運転手さん、エアコン入れていただいていいですか?」
「えっ、暑いですかぁ~?」
暑いです・・・。ものすごく。
「長野では窓を開ければ大体大丈夫なんですけどねぇ~。今日は今年一番の暑さらしいですよぉ~。」
と言いながらエアコンをつけてくれました。
でも窓は閉めてくれません。
窓からは もわっーと熱い風が入ってきます。
運転手さんは無線で「××センターってどこやったかね?」とかやっています。
「あの~すみません、窓も閉めていただいていいですか?」
「あ、そうですね。(と運転席と助手席の窓をグルグルと閉めながら・・・・)ほら、いつもはですね、窓開けておくと風が爽やかなんですよぉ~。」
今、入ってきているのは熱風です。
依然として車内はサウナのように暑く、シートも熱くなっています。私はすでに汗がぶわっと出ていて、ずっとウチワをバタバタと扇いでいます。
運転手さんは見た感じ70代後半くらいのおじさん、というかおじいさん。
痩せていてあまり暑さを感じない人のようでした。確かに、汗ひとつかくことなくニコやかで涼しげな表情で(おそらくめっちゃ熱いであろう)ハンドルを握っておられます。
エアコンも入れてもらったし窓も閉まったので、これでようやく涼しくなるかなと思ったのですが、これが全然涼しくなりません。
また前を見ると「冷」のレベルがひとつくらい。
「エアコン、フルにしてくれませんか?」
「えっ、まだ暑いですか?」
だから、暑いですって。
しかし、フルになっても全然状況は改善しない。全然涼しくない。私の汗は止まらない。
「運転手さん、もしかしてこの車、エアコン効かないんですか。」
「さぁ~ 普段あまりつけませんしね~。なによりほら、今日は今年一番の暑さですからね~。」
・・・・
途中道を間違えたりして、結局約30分間乗っていましたが最後まで涼しくなりませんでした。
クルマが古かったこともあると思いますが、車体自体が熱を蓄えてしまっているとエアコンをかけても急には涼しくならないんでしょうかね。
これは家でもありますね。断熱性能の弱い家で、日中に家の建物自体に熱がこもってしまうと夜になってから冷房を入れても中々エアコンが効きませんからね。
しかし、こういうお年寄りが熱中症になるんだな、と思いました。なにしろ暑さを感じないんですから。
降りる時、「ありがとうございました。暑かったようですみません。」と言ってくれたので「熱中症には注意してくださいね。」と言っておきました。
このお年寄りの運転手さん、対応はとても紳士的で丁寧でしたので暑くさえなければ気持ちの良い時間になったと思うのですが、ずっとウチワをバタバタと扇いでいた私の顔はとても険しかったと思います。
皆さんも熱中症にはご注意を。
早稲田大学大学院にて講義
2015.7.7
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
とても貴重な経験をさせていただきました。
先々週と先週のことですが、早稲田大学の大学院で講座を持たせていただき、講師として2コマ授業をさせてもらいました。
担当させていただいたのは、早稲田大学大学院ファイナンス研究科の『ファミリービジネス・ファイナンス』という授業です。
50名くらいの生徒さんが受講されている比較的人気の高い授業なのですが、内容を一言でいうと
『不動産資産管理コンサルティングの理論と実務を学ぶ』ものです。
(いつもansで機嫌よくしゃべっている私もちょっと緊張しています)
「ファミリービジネス」
聞きなれない言葉だと思いますが、簡単にいうと「自営業」ですね。事業で得た資金・資産をどう再投資するか、どのように資産を守り、増やし、承継していくか、その中で鍵を握る不動産資産をどうマネジメントするか…。
そういうテーマです。
今年の4月から相続税が上がり、7月からは出国税が導入され、そして今後も資産家への課税や負担が強化されていきそうな今、資産家の方にとっては「自分の資産をどうするか?」というのはとても旬なテーマだと思います。
また、資産家でなくとも、「親が住んでいる田舎の自宅をどうするか」は誰にとっても身近な問題です。実家の土地・建物、親所有の遊休不動産や事業で使っていた不動産などを、誰が相続してどう運用したり、処分したりするかというようなことです。今、問題になっている空き家のことも含めてですが、高齢化が進展する中、「財産承継」はこれから大きな社会問題になっていきます。
財産承継において鍵を握るのは、換金しにくく、分けにくく、評価しにくい不動産の扱いなのです。金融資産に比べて不動産承継分野のコンサルテーションサービスは、日本においてはまだまだ未成熟です。
この分野で将来的に活躍したいと考えている人たちが「ファミリービジネスファイナンス」という新たな科目を学んでおられるのです。
そういうところに呼んでいただき、講義をさせてもらえるというのはありがたいことです。
この分野は今後間違いなく市場が広がっていきますね。大学院のアカデミックな雰囲気の中、生徒の皆さんの真摯な学びの姿勢に触れ、私もより精進せねば、と気持ちが引き締まったひと時でした。
感謝です!
冷房と暖房、どっちを多く使いますか?
2015.7.3
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
本格的な梅雨ですね~。
ここ数日東京にいますが、ずっと雨です。
熊本の雨はいつもとても強くて、どばーっと降って全身をずぶ濡れにしてくれますが、いつもの東京の雨は弱々しくて、「ちょっとだけ湿らさせていただきます」みたいな控え目な感じでシトシトと降ります。でも今日は結構強く降っています。
今週来週いっぱいは梅雨らしい天気が続くようですが、その後はいよいよ梅雨明け、そして本格的な夏到来ですね。
そして夏といえば、日本の夏の暑さはもはやエアコンなしには考えられません。
さてここで問題です。
一年間の家庭の電気、何に、どれくらい使われているでしょうか?
次のうち、多いと思う順に並べてみましょう!
①冷房、②暖房、③給湯、④厨房、⑤照明・動力(←冷蔵庫とか掃除機とかですね)
さて、正解は・・・
第1位:動力・照明 37.3%
第2位:給湯 28.0%
第3位:暖房 24.0%
第4位:厨房 8.3%
第5位:冷房 2.3%
(資源エネルギー庁「エネルギー白書」2012年度 家庭の用途別エネルギー消費より)
第1位は「動力・照明」でした。冷蔵庫や洗濯機やテレビなどを最新の省エネものに買い替えたり、照明をLEDにしたりすると省エネ効果が高いんでしょうね。
あと、「暖房」が「24.0%」なのに対して「冷房」がわずか「2.3%」しかないのは意外ではないですか?
実は暖房に比べて冷房を使う期間ってとても短いんです。
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この図、ちょっと見にくいですが、ピンクが気温が「14度以下になる時期」=「暖房が必要な時期」です。そしてブルーが「気温が26度以上になる時期」=「冷房が必要な時期」です。
暖房は10月末くらいから4月のはじめくらいまで、5~6か月間くらい使います。一方、冷房は8月を中心に前後1か月くらいなので2~3か月間くらいですね。
だから省エネを考えるときには、まずは「暖房の要らない暖かい家」を作るのが大事なんですね。(熊本だって冬は結構寒いですからね)
最近の家は、断熱性の高い「省エネ住宅」が増えています。
断熱性が高い家ですと、少しのエネルギーを使うだけで家じゅうを快適な温度にすることができます。
夏は涼しく、冬は暖かい家になります。
省エネや健康を考えても高性能な家がいいと思います。
※詳しくはansの勉強会「性能編」でお伝えしています。ぜひお越しくださいね。
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