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COLUMN

住まいづくりコラム

2025.6.6
住まいのコラム住宅性能構造・工法

梅雨でも快適!湿気に悩まない家づくりのすべて

日本には春・夏・秋・冬、それぞれの季節に美しさがありますが、その中でも「梅雨」は住まいにとって特に注意が必要な時期です。5月下旬から7月上旬にかけて続く長雨と高湿度は、建物の劣化やカビの発生、洗濯物が乾きにくい、健康への影響など、さまざまなトラブルを引き起こします。
こうした不快や不便を防ぐためには、家づくりの段階から湿気とどう向き合うかをしっかりと考えることが大切です。
本コラムでは、梅雨の時期でも快適に暮らせる住まいを実現するためのポイントを、「計画・設計・設備・リフォーム」の4つの観点からわかりやすく解説します。

目次

  • ・湿気が引き起こす3つのリスク
  • ・湿気に強い家のつくり方
  • ・間取りで差がつく湿気対策
  • ・湿気に効く住宅設備の選び方
  • ・リフォームでできる湿気対策
  • ・快適な家に必要なのは湿度コントロール

 

《 湿気が引き起こす3つのリスク 》

梅雨時の高湿度は、住まいや暮らしにさまざまな悪影響をもたらします。

① カビ・ダニの温床に
湿度の高い環境では、カビやダニが繁殖しやすくなります。押し入れやクローゼット、家具の裏側、床下など、空気の流れが滞りやすい場所に湿気がこもると、カビの発生リスクが高まります。これが健康被害の原因となることもあります。

② 結露による建材劣化
湿度が高まると空気中の水蒸気が増え、室内と外気の温度差によって、窓や壁などの冷たい表面に水滴が発生する「結露」が起きやすくなります。これはカビの原因となるだけでなく、壁内の断熱材や木材にダメージを与え、建材の劣化につながるおそれもあります。

③ 建物そのものの寿命を縮める
湿気が慢性的にこもると、木材の腐食やシロアリの被害を招く可能性が高まります。これらは建物の構造そのものに影響を及ぼし、住まいの寿命を大きく縮める深刻な問題へと発展しかねません。

 

《 湿気に強い家のつくり方 》

梅雨を快適に乗り切るためには、家づくりの初期段階から湿気対策を考慮することが重要です。

① 高気密・高断熱住宅のメリット
「気密性が高いと湿気がこもりそう」と思われるかもしれませんが、実際にはその逆です。高気密住宅では計画的な換気がしやすく、湿度管理がスムーズに行えます。また、高断熱により室内外の温度差が抑えられ、結露の発生も軽減されます。

② 換気計画の見直し
湿気対策の基本は、やはり換気です。特に「第1種換気(機械給気・機械排気)」を導入することで、梅雨の時期でも室内に快適な湿度の空気を取り入れることができます。風通しの良い窓の配置と組み合わせることで、自然の力も活かしながら湿気を効率よく外へ逃がすことができます。

③ 調湿建材の導入
壁材や床材に「珪藻土」「エコカラット」「無垢材」などの調湿効果のある素材を取り入れることで、室内の湿度を自然にコントロールできます。特に、長時間過ごすリビングや寝室などに採用すると効果的です。

 

《 間取りで差がつく湿気対策 》

設計段階での工夫によって、湿気による不快感を大幅に軽減することが可能です。

① 室内干しスペースの確保
梅雨の時期は外干しが難しくなるため、ランドリールームやサンルームなど、洗濯物を室内で快適に干せる専用スペースがあると便利です。天井吊り下げ型の物干しバーなどを活用することで、限られた空間も有効に使えます。

② 玄関まわりの湿気管理
靴や傘からの湿気がこもりやすい玄関まわりには、換気口付きのシューズクロークや、調湿機能のある床材を採用するのがおすすめです。また、土間スペースを広めに設けることで通風性が高まり、ジメジメ感を抑える効果が期待できます。

 

《 湿気に効く住宅設備の選び方 》

現代の住宅では、設備機器を活用した湿気対策も有効です。

① 再熱除湿機能付きエアコン
通常の除湿機能に比べて、室温をあまり下げずに湿気だけを取り除ける「再熱除湿」機能付きのエアコンは、梅雨時の室内を快適に保つのに最適です。とくに、リビングや寝室など長時間過ごす場所での使用がおすすめです。
また、住宅全体の湿度を一定に保ちたい場合は、全館空調システムの導入も選択肢のひとつです。

② 浴室乾燥機の活用
浴室乾燥機は、入浴後の湿気対策としてだけでなく、室内干しにも大変便利です。脱衣所と連動したランドリースペースと併用することで、家事動線の効率化にもつながります。

 

《 リフォームでできる湿気対策 》

今住んでいる住まいでも、湿気への対策はリフォームやちょっとした工夫で改善可能です。
・床下の換気口の設置や見直し
・内装に調湿建材を使用
・トイレや洗面所などに換気扇を増設
・結露防止のための内窓(二重窓)の導入
・除湿機やエアコンの性能見直し・買い替え

断熱・気密・換気の3つのバランスを意識した対策が、湿気対策成功のカギとなります。

 

《 快適な家に必要なのは湿度コントロール 》

梅雨の時期、ただ雨をしのげる家では快適とは言えません。「湿気をためない」「発生しても逃がす」「必要に応じて調整する」といった3つの視点から、設計や設備を見直すことが、湿度に負けない快適な住まいづくりにつながります。
これから新築やリフォームを検討される方は、湿気対策もぜひ計画に取り入れてみてください。四季のある日本だからこそ、気候に適した住まいの工夫が必要です。
「住まいづくりの出発点 ans(アンズ)」では、家づくりやリフォームのご相談を承っています。気密・断熱・換気といった性能設計から、間取りや素材選びまで、お客様のライフスタイルと地域の気候に合った最適な住まいをご提案します。
「何から始めればいいかわからない」「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。快適な暮らしへの第一歩を、ansと一緒に踏み出してみませんか?