中古住宅って本当に大丈夫?住まいづくりで押さえておきたいポイントと魅力|熊本・静岡の住まいづくりの出発店ans[アンズ] |専属アドバイザーがサポート!

COLUMN

住まいづくりコラム

2025.10.17
住まいのコラム住宅価格住宅性能構造・工法

中古住宅って本当に大丈夫?住まいづくりで押さえておきたいポイントと魅力

「そろそろマイホームを考えたい」と思っても、いざ調べ始めると新築も中古も選択肢が多く、何から手をつければよいのかわからなくなる方は少なくありません。私自身、住まいづくりのサポートをして多くの方の相談を受ける中で、「今の時代、本当に家を建てられるのか」と不安を抱える声をよく耳にします。特に最近では、物価の上昇や建築資材の高騰がニュースでも取り上げられ、「新築はもう夢の話かもしれない」と感じる方も増えているのが現状です。 そんな中で注目されているのが「中古住宅」です。中古住宅の購入とリノベーションを組み合わせることで、自分らしい住まいを手に入れる方法が、より現実的な選択肢として広がっています。 ここでは、私が住宅相談の現場で感じたことと、実際に中古住宅を調べて分かったことをもとに、『中古住宅の魅力』や『注意点』を整理しつつ、「自分たちに合った住まいを見つけるためのヒント」をお伝えします。

目次

  • ・中古住宅が注目される理由
  • ・中古住宅の魅力
  • ・中古住宅を選ぶときの不安ポイント
  • ・物価上昇の中で感じるジレンマ
  • ・新築住宅のメリット
  • ・これからの家づくりに向けて

 

《 中古住宅が注目される理由 》

近年、「中古住宅をリノベーションして住む」というスタイルが人気です。SNSでは、おしゃれなリノベーション事例が次々と紹介され、雑誌のような空間に生まれ変わった住宅を見ると、「自分もこんな家に住みたい」と憧れる方も多いでしょう。 この背景には、やはり物価上昇と新築住宅の価格高騰があります。建築資材や人件費の高騰により、新築を建てるハードルは年々上がっています。 一方で中古住宅は、比較的手頃な価格で購入できるケースが多く、実際の建物を確認できる安心感があります。さらに、国も既存住宅の活用を推進しており、リフォームやリノベーションに使える補助金制度も充実してきています。こうした社会的な後押しもあり、「中古住宅を購入して自分好みにリノベーションする」という考え方が、現実的な選択肢として広がっているのです。

《 中古住宅の魅力 》

中古住宅には、新築にはない独自の魅力があります。実際に物件を見たり、お客様の声を伺ったりする中で、特に次のようなメリットがあると感じます。 ① 価格が比較的手頃 同じエリアで比較すると、新築よりも数百万円から数千万円安く購入できることがあります。浮いた費用をリフォームや家具・インテリアに充てることができるのは、中古住宅ならではの魅力です。 ② 希望エリアで見つかる可能性が高い 駅近や人気エリアなど、新築物件がほとんど出ない場所でも、中古住宅なら物件を見つけやすい場合があります。「便利な立地で暮らしたい」「通勤・通学の利便性を重視したい」という方にとって、中古住宅は現実的な選択肢になります。 ③ 実際の暮らしをイメージしやすい すでに建っている家を見学できるため、日当たりや風通し、周辺環境などを自分の目で確かめることができます。図面だけではわからない「生活のリアル」を感じられるのは、中古住宅の大きな魅力です。

《 中古住宅を選ぶときの不安ポイント 》

一方で、中古住宅には注意すべき点もあります。メリットだけでなく、あらかじめ「リスク」や「課題」を理解しておくことが大切です。 ① 築年数や構造上の不安 築年数が古い住宅では、外からは見えない部分の老朽化や耐震性が心配です。特に昭和時代の建物には、現在の耐震基準を満たしていないものもあります。購入前に専門家によるインスペクション(住宅診断)を受けるなど、見えない部分の確認は必須です。 ② リフォーム費用が想定以上になることも 「壁紙を張り替えるだけで済む」と思っていたら、配管や断熱材の交換が必要になり、結果として費用が想定以上にかかる場合があります。中古住宅を選ぶ際は、購入費用だけでなく、リフォームや修繕にかかる総額で比較する視点が重要です。 ③ 理想の間取りにできない場合も 建物の構造上、壁を取り払えないなど、間取り変更が制限されるケースもあります。「広いリビングにしたい」「対面キッチンがいい」といった希望が必ずしも実現できるとは限りません。

《 物価上昇の中で感じるジレンマ 》

最近は、住宅に関わるあらゆる費用が上昇しています。建築資材、土地価格、工事費、人件費……。すべてが値上がりしており、「少しでも費用を抑えたい」と考える方が増えるのも自然です。しかし実際には、中古住宅を購入してリフォームを行うと、思ったより費用がかかる場合があります。外装・内装の補修、設備の入れ替え、断熱改修などを行うと、結果的に「新築とあまり変わらない金額になった」という声も少なくありません。 「コストを抑えたいけれど、安心して長く暮らせる家がほしい!」このジレンマを抱えている方こそ、冷静に“トータルコスト”を比較して検討することが大切です。

《 新築住宅のメリット 》

中古住宅の魅力を理解した上で、あらためて「新築」という選択肢も見てみましょう。新築住宅にも確かな価値があります。 ① 最新の性能と安心感 新築住宅は、耐震性・断熱性・省エネ性能などが最新基準を満たしており、長期的に安心して暮らせます。特に光熱費やメンテナンスの負担を考えると、性能の高さは日々の暮らしに直結します。 ② 自由な設計ができる 間取りやデザインを一から決められるのは、新築の大きな魅力です。家族構成やライフスタイルに合わせて、理想の住まいを形にできます。 ③ 長期的なコストを考えると合理的 初期費用は高くても、修繕や設備更新のコストが少なく済むため、長期的には経済的です。住宅ローン控除や補助金などの制度も、新築のほうが充実しているケースが多いのが実情です。

《 これからの家づくりに向けて 》

中古住宅にも新築住宅にも、それぞれに魅力と課題があります。どちらが正解ということはなく、「自分たちがどんな暮らしをしたいか」という軸を持つことが家づくりの第一歩です。 中古住宅をリノベーションして自分らしい空間をつくるのも素敵ですし、性能や安心を重視して新築を建てるのも正しい選択です。大切なのは、予算や条件を整理した上で、無理のない範囲で「納得できる選択」をすることです。また、「新築は無理かも」と感じても、補助制度や建築プランを工夫することで、手の届く新築を実現できる可能性もあります。 これから家づくりを考える方には、さまざまな選択肢を知り、自分に合った“ちょうどいい住まい”を見つけてほしいと思います。私たち ans(アンズ)は、お客様一人ひとりに寄り添った住まいのご相談をお受けしています。「中古か新築か」で迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。 一緒に、“あなたらしい暮らし”の形を見つけていきましょう!