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断熱性能を体感しました
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
昨日(3/17)の熊本は暑かったですね~。なんと最高気温は24度だったそうで。(もう夏ですね)
おとといまで暖房を入れていたans流通団地店も昨日は「冷房」でした。
ans流通団地店にお越しいただいたことのあるお客様ならお分かりになるかもしれませんが、実はans流通団地店の建物は・・・性能が低いのです。
外気温の変化から私たちを守ってくれることはなく、冬はとてつもなく寒く、夏はとてつもなく暑い。
よくansの勉強会で「建物性能は大事です。性能のいい家は快適なのはモチロン、光熱費や健康にも大きな影響を与えますからね。」などと話していますが、流通団地店の建物はまさに悪い例に当てはまります。
セミナールームにある単板ガラスのアルミサッシがいかに外気温をダイレクトに室内に伝えるかなどを、実際に窓に触れながら皆さんにお話ししたりしています。
昨日、そんな暑いans流通団地店を出て、築40年くらいの古い建物を断熱リフォームした物件を見にいきました。
その物件は、コンクリート壁の内側に断熱パネルを施工して、ドアも断熱ドアに。窓は、ans流通団地店と同じような単板ガラスのアルミサッシの内側に断熱性能の高い樹脂サッシ(YKKAPのプラマード)をつけていたのですが、まぁこれが見事に熱をシャットアウトしているんですね。
夕方だったので西日がもろに当たっていたのですが、内窓を開けて外窓だけにすると熱気がもわっと伝わり見事に暑い。サーモセンサーで調べてみると外窓の表面温度は約30度。内窓は22度くらいでした。
あと、音もほぼシャットアウトです。外窓だけですと表の幹線道路を走る車の音がうるさいくらいですが、内窓まで閉めると「シン」とします。
いいですね~。実際に体感してみるとすごく性能の良さがよくわかりました。
これから新築される皆さんはこういう性能を手に入れることができるんですね。
羨ましいことです。
ans流通団地店もご来店いただく皆さんに快適な状態で過ごしていただくためには、ちょっとリフォームでもしないといけないなと思いました。
悪い事例を体感するには貴重ですけど。
若者が海外に留学する意義とは? ~ハッピーリッチ・メルマガ212号より~
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
今回は「留学について」です。お子さんが「留学したい」と言ったらどうします?
■近年、若い人たちの間では、海外勤務志望者や留学生が減少しているという話をよく耳にしました。「内向き志向」などと言われていたそんな流れが少し変わってきているようですね。
<海外留学8年ぶり増 中国へ2万人、米抜き最多 12年、文科省「内向き志向改善」>
(2015年2月28日付 日本経済新聞)
『2012年に海外留学した日本人は6万138人(前年比2,637人増)となり、8年ぶりに増加に転じたことが27日、文部科学省のまとめで分かった。経済のグローバル化を背景に留学への関心が高まり、文科省は「若者の『内向き志向』に改善がみられる」と分析。国は20年までに12万人に倍増させる目標を打ち出し、奨学金の拡充などで後押ししている。』
文科省の統計によると、1980年代に大体1万4千~5千人程度だったが留学生は90年代に入る前あたりから増え始めて、89年には2万人を突破。その後右肩上がりで増え続けて、ピークの2004年には8万3千人にもなりました。しかし2005年以降、景気の悪化もあって7年連続で減少し、2011年には5万7千人に。それが2012年にようやく反転して6万人を超えた、ということらしいです。
文科省のホームページには留学生を増やす意義として、『グローバル化した社会に対応』、『諸外国への国際的理解・知識の拡大』、『語学力の向上』、『国境を超えた幅広い人的ネットワークの形成』、といった言葉がたくさん出てきます。
確かに、「将来はグローバルに活躍したい!」という若者が、語学力を高めたり、外国の文化を理解したり、グローバルな人脈を作ることを目的に留学するということはよくわかります。しかし、では「国内で仕事をしたい」という人たちにとって留学は意味がないかというともちろんそんなことはないと思います。私は、どこの国へ行くにせよ、将来的にどこで働こうとも、すべての若者が留学を経験した方がいいと強く思っています。
■恥ずかしながら 私の話ですが、私は小さい頃から「将来は海外で働きたい」とずっと思っていました。できれば学生時代に留学したかったのですが、とてもじゃないですが資金がなくて無理でしたので、「それならば」と海外で働ける会社に就職させてもらい、その会社の海外派遣実習員制度に応募しました。3年目、25歳の時に念願かなってスペインの大学に一年間留学させてもらうことになり、帰国後に2年間国内で働いた後に今度は勤務で3年間スペインに行きました。
結局、その会社には10年間働かせていただいた後に転職、今は完全に国内で仕事をしております。今、日々の仕事でスペイン語はおろか英語も使うことはほぼありません。でも、あのスペインで暮らしていた期間や語学の勉強に費やした時間が無駄だったとは全く思いません。むしろあの時間があったから今の私があると思えるほど今の私の生き方や考え方に影響を与えてくれています。
■海外に住んで外国の友人たちと触れ合って一番意識させられたことは「私は日本人である」ということでした。外国の友人たちからは常に、日本の歴史、宗教、文化、経済、風習などについて聞かれます。留学して初めていかに自分が日本のことを知らないか、自分の考えがないかを思い知らされました。
自分は何者なのか、自分の考え方の根底にあるものは何なのか。
そもそも外国では、いくら言語ができようと自分のことをちゃんと話せない人とは本当の意味でのコミュニケーションが成立しません。だから自分のアイデンティティとは何かということを考え続ける日々を送ることになります。
例えば、私は自分のことを無宗教だと思っていましたが、カトリックやイスラムの友人たちと話しているうちに自分が父や母から受け継いだ暮らしの考え方の中に仏教や神道の教えがあることに気が付かされました。「日本人はお米一粒にも神様が宿っていると考え、手を合わせて感謝して食事をする。」という話をすると皆が私を尊重してくれました。
外国でのコミュニケーションの前提は「個」があるかどうかです。「個」がない、いわば何を考えているかわからない、どんな思想的背景があるかわからないような人と話す時には外国人は決して本心を話しません。外国では自分の考え、自分の信じるところをはっきりと話せることが大事です。日本のように同じ文化を共有していないので、「何となく言わなくてもわかるでしょ」は通じない世界です。ヘラヘラしているだけでは気味悪がられます。そう考えると、国際感覚を持つ上で大事なのは言語を習得することもそうですが、まず日本人としての自己のアイデンティティをしっかり持つことだと思います。
■私は留学後、それまであまり勉強してこなかった日本の歴史や文化を学ぶことが好きになりました。異文化と触れ合うことで自分を相対化することが出来、結果、「私」をはっきりと意識することが出来たと思っています。
「自分が何者かを突き付けられ続ける環境に身を置くこと」。
これが留学の一番の意義ではないかと思います。若い人には是非留学にチャレンジしてもらいたいと思います。
ansでいつもやっているFPの観点から言いますと、お子様が「留学したい」と言った時に「住宅ローンがあるから無理!」と出来るだけ言わなくても良いような家計設計をしたいものですね。
今年も「まずansです!」
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
「あっ!」という間に2月も終わりですね。私は2月中旬から下旬にかけて親会社の仕事で、全国6か所で行われた工務店経営者様の集まりに出ておりました。そこで今年になって初めてお会いする方も多かったのですが、社長の皆さん、一様に明るい顔をされていましたね。
多くの方が「1月以降お客様が増えてきましたよ!」と仰っておられました。
昨年の消費増税後の落ち込んだ雰囲気から少しお客様の気持ちに明るさが出てきたんでしょうかね。
また、政府から「フラット35Sの金利優遇幅の拡大」や「省エネ住宅ポイント」など住宅購入の後押しをするような政策が出ていることなども影響しているのかもしれません。
お蔭様でansにも勉強会や相談会にお越しいただく方が増えています。(ありがとうございます!)
「家」は一生に一度の大きな買い物です。
後悔しないようにまずはanでしっかり勉強して賢く家づくりをするための情報を仕入れてください。
安心して住宅会社選びができるようになると思いますよ。
2月はあまりansにおりませんでしたが、3月は私も熊本にいる日数を多くしようと思っています。
では皆さん、ansの勉強会でお会いしましょう!
熊本城マラソンお疲れ様でした!
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
先週日曜日、絶好のコンディションの中、熊本城マラソンが行われましたね。
ansの流通団地店を休憩所として開放しましたが、多くの方にお立ち寄りいただきました。
ありがとうございました。
私もansスタッフとともに「ansTシャツ」を着て、ans流通団地店前でけやき通りを走るランナーの皆さんを応援していました。
ansのお客様も何人か走っておられましたね。
ansの前を抜けるときにはスタッフからも声援が飛んでいました。
そして、ansからは取締役の塩崎と鵜飼が出場しました。
二人とも明らかに練習不足であり、35km地点にあるansに来た時にはかなりシンドそうではありました。しかし、ansのシャツを着て走っている以上リタイアは許されません(笑)
結果、見事二人とも完走しました!
本当にお疲れ様でした。
ランナーの皆さん、ボランティアの皆さん、そして沿道で応援された皆さんもお疲れ様でした。今年も素晴らしい大会でしたね。
来年は私も走りたいですね。来年は当選しますように!
さてさて、今週日曜は「ans2周年記念勉強会」が開催されます。
「我が家の保険の資産管理」でおなじみの柚木康之先生と私川瀬のコラボレーション勉強会&相談会です。
テーマは「家計」です。住宅購入で資金計画を立てるにあたって、家計をよく知ることはとても大事ですよね。この機会にお金について詳しくなってしまいましょう。
住宅ローンや保険についての個別のご相談も承ります。最低金利を更新し、金利優遇も発表されたフラット35Sの最新情報など気になるテーマが満載ですよ。
是非この機会をご活用ください。
皆さまのご来場をお待ちいたしております!
ansは熊本城マラソンを応援します
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
寒い日が続いていますね。皆さん、風邪などひいていませんか?
さていよいよ今週末(2月15日)は熊本城マラソンですね。
昨年、私はランナーとして参加させていただきましたが、途切れることのない沿道の皆さんの声援を受けながら素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
でも、大会の一週間前くらいには「果たして完走できるだろうか?」ととても不安な気持ちでドキドキしていました。
しかし、私、今年は大変穏やかな気持ちで過ごしています。なぜなら・・・
今年は出場しないからです。
一応応募はしたのですが、残念ながら抽選に漏れてしまいました。
今年は応援する側で参加します。
今年、ansからは取締役の塩崎と鵜飼の2人が出場します。
鵜飼は昨年度に続く出場、塩崎はなんと初マラソンです。
2人ともかなりの練習不足の様子で大変憂鬱そうに毎日を送っています。
ここまできたら開き直って楽しむしかない!・・・と私は気楽にアドバイスしています。
今年もansではコース途中(大体35㎞地点)にある流通団地店を休憩所として開放して、熊本城マラソンを応援します。
パソコンで応援するランナーが今どこを走っているかも確認できますよ。
ランナーの方にはエアーサロンパスも用意しています。(トイレもあります)
ランナーの皆さん、無理しない程度に頑張ってくださいね。
ansも精一杯応援します!
2015年持家促進政策でてます
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
「2015年は過去にない住宅の買い時になる」と巷で言われています。
消費税の10%増税は延期になりましたし、税制改正では「住宅資金贈与」の非課税枠が拡大されて延長になりました。そしてなんと言っても住宅ローン金利が引き続き過去最低水準にとどまっていることが大きいですね。
さらに経済対策としても「住宅分野」には大きな予算が投入されます。
↓↓↓
<補正予算案が閣議決定 省エネ住宅ポイントやフラット35S金利引き下げ拡充など>
(2015年1月10日 新建ハウジング)
『政府は1月9日、2014年度補正予算案を閣議決定した。住宅に関連のある事業では、住宅金融支援機構の優良住宅取得支援制度「フラット35S」の金利引き下げ幅の拡大などで1,150億円、省エネ住宅ポイント制度や長期優良化リフォーム推進事業などで935億円が計上された。』
「住宅エコポイント」の復活ですね。省エネルギー性能の高い住宅の新築や省エネリフォームに対して、商品券などに交換できるポイントが発行されます。新築は戸あたり最大30万円相当分のポイントが発行されるようです。
前回は期限前に予算を上回るくらいの申し込みがあって期限前に申込みが打ち切られるほどで、経済効果が高かった施策だったと言われました。今回も人気が出るんでしょうかね。
大きいのはフラット35Sの金利優遇でしょうか。「当初10年間0.6%優遇」になるようです。
今のフラット35の金利は過去最低水準の1.5%前後です。ただでさえ低いのに、さらにここから「当初10年間0.6%優遇」になると「0.9%」です。当初10年間と言えども固定で1%を切るなんてちょっとこれまででは考えられない水準です。住宅ローン減税は引き続きありますので、その減税還付分を考えますと、当初10年間の家計の実質金利負担はほとんどないと言ってもいいくらいの水準ですね。
(私もそうですが)これまで住宅ローンを組んでいた方々から見ると「うらやましい~」と思えますね。
これだけの条件が整うことはめったにありませんから、「過去最大の買い時」などと言われるわけです。
とは言っても焦りは禁物!
住宅は大きな買い物ですからじっくりと勉強してから、最高のタイミングで後々後悔しないような最高の住まいを手に入れていただきたいと思います。
何かわからないことがありましたら「まずansです!」
ansはオススメしません
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
年明けから2週間、すぐに正月気分も吹き飛ぶ感じで忙しくさせていただきました。
ありがたいことです。2015年も頑張るぞ、と。
新年のご挨拶も兼ねてansスタッフで提携している住宅会社さんを訪問させていただきました。私も何社かご挨拶に回らせていただきましたが、皆さまのご協力あってこそのansだなと、改めて感謝の気持ちを強くいたしました。
社長さんたちから家づくりについてお話しを伺う中で、「そういうこだわりでこの部材を使っておられるのですね」といったような新たな認識もいつくかありました。もっともっと提携住宅会社さんのことを知らなければ、と思った次第です。
ansのお客様からよく「もうansさんに任せるので良い工務店さんをオススメしてください」と言われることがあります。
住宅会社選びは簡単ではありませんのでその気持ちはよくわかりますし、ansを信頼していただいてのことだと思うので嬉しくも思います。
でも私たちansはオススメはしません。
これはスタッフ全員で共有しているansの考え方です。
なぜオススメしないかというと、当然のことですが、「お客様の価値観」と「私たちの価値観」は違うからです。
ansが目指しているのは「後悔しない家づくり」です。
後悔しないためには、「お客様の価値観に合った住宅会社を自ら納得して選ぶ」ということが大事だと思っています。納得して住宅会社を選ぶために必要なことは、まず「自分たちが家に求めるものをはっきりさせること」。そして「それを実現させるために必要な基礎知識を身に付けて、住宅会社の言っていることをよく理解し、判断できるようになること」です。
皆さまが知らないことや理解できないこと、うまく伝えられないことなどをサポートすることについてはansはトコトンやります。
ですので、ansではお客様が求める情報を正確に提供できるように提携各社がどんな家づくりをしているのかという勉強会を常にしています。今回の挨拶回りで得られた提携各社の情報も早速スタッフ全員で共有をしています。
ansからオススメはいたしませんが、お客様が判断するために必要な情報はしっかりお伝えするための用意はしております。
だから私たちからの売り込みなどは当然ありません。安心してお越しください。
しっかり準備したスタッフがお待ちいたしております。
新年あけましておめでとうございます。
謹賀新年。
新年あけましておめでとうございます。ansの川瀬です。
旧年中は多大なるご厚情を賜りまして誠にありがとうございました。
2013年4月にans熊本帯山店、2014年2月には熊本流通団地店がオープンして以降、地域の皆様、ならびにご提携いただいている工務店の皆様、不動産仲介会社の皆様に支えていただきながら無事に2015年を迎えることができました。
「すべてのお客様が後悔することなく安心して住宅を購入できる環境をつくる」
2015年もこのansの理念を実現させるべく、より多くの皆様に悔しない家づくりをしていただけるようスタッフ一同邁進してまいります。
新年は1月5日(月)からの営業になります。
本年もansをどうぞよろしくお願いいたします。
2015年1月
ans代表 川瀬太志 ansスタッフ一同
今年もお世話になりました。
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
2014年も間もなく終わろうとしていますが皆さんはどんな一年でしたでしょうか?
住宅業界にとっては厳しい一年だったと思います。
5%→8%への消費増税駆け込み契約の期限であった2013年9月末以降、全国の住宅市場からお客様が一気にいなくなりました。いわゆる「消費増税の反動減」というものですが、結局その厳しい状況は今年の9月まで続きました。主要住宅メーカー15社の受注速報によりますとようやく2014年10月に前年対比でプラスにはなりましたが、それまでの1年間はずっとマイナスでした。(もともと2013年10月は駆け込み反動減の初月で大きく落ち込んだ月でしたので2014年10月は前年同月対比ではプラスになって当たり前なんですけどね。)
良くなりつつあると言っても本格回復にはまだまだ程遠い状況ではあります。
そんな厳しい環境の中でしたが、ansでは2月に流通団地店をオープンいたしました。こんな時だからこそじっくりとansで情報を取っていただきながら家づくりを検討していただきたい、と思っておりましたが、お蔭様で多くのお客様とセミナーや相談会を通じて出会うことが出来ました。
帯山店、流通団地店とも何とか軌道に乗ってきたかなと、と思います。
ansをご利用いただきました多くのお客様、ならびにansから紹介させていただいたお客様に対していつも誠実にご対応いただいている住宅会社の皆様、不動産仲介会社の皆様、金融機関の皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
消費税10%への増税が延期になりましたが、年明けには景気刺激策として住宅購入に向けた様々な優遇施策も明らかになると思います。おそらく2015年は住宅購入を検討される皆様にとって大変条件の整った良い年になると思います。
私たちもますますお客様にとって役立つ存在になれるよう気を引き締めて新らしい年を迎えたいと思っております。
ansの営業日は、年内は明日2014年12月28日(日)までとさせていただきまして、新年は2015年1月5日(月)からオープンさせていただきます。
皆さま、今年は大変お世話になりまして本当にありがとうございました。それでは少し早いですが、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
また来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年の振り返り~ハッピーリッチメルマガより~
いつもありがとうございます。ansの川瀬です。
今年一年の振り返りを私のメルマガ「ハッピーリッチ・アカデミー」に書きましたので今回はその要約版を転載します。
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ちょうど一年前のこのコラムで「2014年はこんな感じの経済になるのでは?」としてざっくりとした展望を書きました。
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<2014年の経済はどうなるか? ~2013年の振り返りとちょっと早い2014年の展望~>
(2013年12月24日 ハッピーリッチ・アカデミー182号)
http://www.happyrich.jp/columns/182.html
まあ、今年はほぼ官制相場でしたから誰にでもわかる展望でしたが、ほぼその通りになりましたね。
株価は一年を通じて上がり続けて、12月には1万8千円を超えました。
アメリカが緩やかに金融緩和を終えていく一方で日本は10月末にもう一段の金融緩和をしました。お蔭でさらに日米金利差が開き、円安ドル高はさらに加速しました。一年前は1ドル=104円くらいだったのが12月には122円を超えました。一年前にはさすがに誰も120円台になるとまでは思っていなかったと思います。「120円になったらさすがに日本経済が持たない」と言われていましたからね。(そうなってしまいましたが)。
■想定外だった「消費増税延期」と「衆議院解散」
想定外は、消費税の8%→10%への増税が延期になったことでしょうか。
4月に実施された5%→8%の増税の反動減があった第2四半期(4~6月)に続き、回復が期待された第3四半期(7~9月)のGDP成長率も0.5%減とプラスに転じなかったことが大きかったですね。
7~9月のGDPがマイナスになった要因としては、在庫の積み増しが出来なかったこと、住宅投資の落ち込みがひどかったこと(△6.8%)、給与水準は2.6%プラスになったもののそれ以上に物価が上がったことで消費が0.4%のプラスにとどまったことなどがあげられました。
そのため、消費増税の延期とともに「アベノミクスを検証する」というムードが高まり、12月に衆議院は解散し、総選挙がおこなわれましたね。
■2014年は「申し訳ないくらい残念な一年」
2014年第4四半期(10~12月)のGDP成長率はおそらく劇的に改善するでしょう。そして新しい政府はさらなる景気対策を打つでしょうから、2015年はスタートから景気回復ムードで始まるのではないかと思います。
しかし、2014年だけをみると経済的には残念な一年だったと思います。
円安になり、確かに株価は上がりましたが、景気の回復は遅れ、GDPは増えませんでした。結果、消費税を上げることすらできませんでした。結果だけみれば、景気対策と社会保障の増加で歳出は増えたのに、税収を上げるためのベースの拡大は叶わず、税率のアップも行われなかったわけです。
歳出が増え、歳入が増えない、となると政府の借金は増えることになります。財政は悪化することになります。
次世代の子供たちに申し訳ない、と思います。
いつまでたっても私たち今の大人が強い経済基盤を作ることができないことに。
政府が無理をして、金融緩和をして、財政支出までしているのに、経済基盤を強くすることもできず、自立的に経済成長を果たすこともできず、またまた将来にツケを回す形で景気対策をすることを。
いまだに「政府が悪い」とか「アベノミクスが悪い」とか言い続けている人たちがいます。そうではなく、いつもここで申し上げていますが、経済成長は私たち民間が果たすべきことであり、社会に関わっている大人全員が責任者です。
消費をして、設備投資をして、生産性高くモノ・サービスを生み出し、技術革新もする。そういう結果が経済成長につながり、所得と税収を増やします。
今年、皆さんの会社は投資をしたり、在庫を増やしたりされましたでしょうか?技術やサービスのイノベーションはありましたでしょうか?会社は利益を上げられましたでしょうか?結果、皆さんの所得は増えましたでしょうか?
そう考えると私も反省しきりですが、要するに、そういったことが日本全体でまだまだ不十分だったということなのだと思います。
■「格差」は政治が生むものではない
私は今年の5月に、「金融緩和はどこかで収束に向かわせてソフトランディングをした方が良い」というようなことを書きました。
<異次元金融緩和の先にあるものはなにか?~日銀はどう異次元緩和を収束させていくのか?~>(2014年5月7日ハッピーリッチ・アカデミー191号)
http://www.happyrich.jp/columns/191.html
金融緩和も財政支出もあくまで経済成長の起動をかけるためのものであり、長く続けるものではありません。今はまだ経済が強くなっていないので継続は仕方がありませんし、中途半端な状態で止めることほど無駄なことはありませんから良いのですが、当然、「副作用」もあるので経済が強くなってきたらどこかで止めるべきです。
「副作用」とは、「財政悪化」と「バブルの発生」です。その結果、経済的な格差も拡大します。
よく「アベノミクスが格差を生んだ」的な話があります。ひどいのになると「景気を重視する経済至上主義から格差が生まれる」などと言われたりしますが、それはまったく違います。
経済至上主義が格差を生むのではありません。経済が弱いから格差が生まれるのです。
経済が弱いと所得は増えないし、失業が増えます。その中でインフレになったりすると資産がある人以外はみんな生活が苦しくなります。
だから経済を強くするために政府が金融緩和をしたり、財政出動したりします。金融緩和や財政出動をしたとしても経済実体が弱いと金融緩和であふれたマネーが金融市場と不動産市場に向かい、マネーゲームが行われます。株価が上がったり、不動産が値上がりしたりと市場が過熱してちょっとした「バブル」になったりしますとこのプロセスで一部の新たな富裕層が生まれます。
でも「バブル」は「バブル(実体の伴わない泡のようなもの)」ですから行き過ぎますといずれ崩壊します。バブルが崩壊しますと、個人だけでなく、企業も政府も増えた借金だけが残ります。崩壊したときに社会構造から転落する人も出たりして、このプロセスで新たな貧困層が生まれます。
政府の借金が増えて、財政が悪化すると、増税されたり社会保険料などの公的負担が増えたりします。一般庶民の家計、特に所得が少ない人たちを苦しめます。
このようにして「格差」は広がっていきます。
これがこの20年間日本で何度となく起きてきたことですが、これは政府が悪いのではなく、経済が弱いことが悪いのです。戦後の日本だって、今の中国だって経済成長したから貧しさから這い上がれたのです。
2015年は景気の本格回復の年になると思います。この回復タイミングで経済基盤そのものを強くしたいものですね。
東京の不動産はすでに実勢をかけ離れた水準で取り引きされています。バブルにならないように気を付けたいものですね。
来る年、日本がもっとよくなりますように。
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