ハザードマップで見る、熊本市で水害のあるエリアは? 注文住宅を建てる際のポイントとは?|熊本・静岡の住まいづくりの出発店ans[アンズ] |専属アドバイザーがサポート!

COLUMN

住まいづくりコラム

2024.5.28
住まいのコラム土地探し構造・工法

ハザードマップで見る、熊本市で水害のあるエリアは? 注文住宅を建てる際のポイントとは?

下通の柱の至るところに過去の水害による浸水深を表す表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
最近では、人吉の大規模な水害も記憶に新しいのではないでしょうか。
熊本市は水道水が100%地下水で賄われているなど、水と共存してきたまさに水の都と呼べる全国でも珍しい地域ですが、その分災害とも戦ってきた歴史があります。
今日はそんな熊本市の過去の水害や、現在のハザードマップ、注文住宅や新築戸建てを検討する際のポイントをお伝えします。
※2024年5月現在の状況となりますので、最新の情報をご確認ください。

    • 目次
    • ・熊本市の水系はどうなっている?
      河川
    • ・過去の大水害
    • ・現在のハザードマップは?
      浸水
      津波
    • ・新築住宅で出来る対策は?
    • ・迷った時こそansです!

 

≪ 熊本市の水系はどうなっている? ≫

・河川

皆さんの近くにも川が流れている箇所があると思いますが、ans帯山店・流通団地店の近くには「白川」があり、ほかにも熊本市内を流れる河川には下記があります。
「白川」
「緑川」
「坪井川」
「井芹川」
「加勢川」
等々…小さいものから大きいものまで沢山の川が流れています。

水系とは1本の川(本川)に集まる全ての川を、まとめて「水系」と呼称するようですが、近くのものとしては
「白川水系
「坪井川水系」
「緑川水系」
大きく、この3つに分けられます。

・海

南区、西区の一部が有明海に面しています。

≪ 過去の大水害 ≫

冒頭に上げた下通を襲った水害は「白川大水害」です。
1953年6月26日、梅雨前線が大雨をもたらし白川が大洪水で死者422名を出し、白川の歴史上、過去最大の被害となった大水害です。
街中にも水が流れ込み、2.5mもの高さまで浸水しました。

住宅の天井までの高さ(住宅会社により前後しますが)が大体2.4mなので、2階建ての1階部分は完全に水没してしまうくらいの水位だったようで、そう考えるとかなり恐ろしいですね…。

その後も白川は4回ほど河川の氾濫等で大規模な被害を出しています。
詳しくは国土交通省HPからご覧ください。

では続いて海の被害を見てみましょう。
昭和2年9月台風による影響で高潮が発生し、熊本市の一部(海路口町付近)、宇土市、玉名市の沿岸部を襲い大規模な人的被害を起こしたという記録があります。
堤防が決壊したことで海水は内陸へ流れ込み、4kmに及んだそうです。
※熊本県HPより

近年、日本中で毎年と言っていいほど豪雨被害が発生しており、いつわが身に降りかかるかとても他人事ではありません。

≪ 現在のハザードマップは? ≫

熊本市のハザードマップは下記より見る事が出来ます。
熊本市ハザードマップ

・浸水

ans流通団地店付近のハザードマップはこの通りです。

0.5m〜3m程浸水してしまう予測となっているようです。
50cmの水深があれば大人でも歩くのが難しくなると言われているので、避難は困難を極めます。

では続いて帯山店周辺はいかがでしょうか?

ここでは浸水しない予測となっているようです。
比較的中央区の一部、東区(白川周辺を除く)付近は浸水しない予測となっている地域が多くなっています。

南区、西区は白川水系、緑川水系の影響を受け、広範囲が0.5m〜3mの浸水予測地域、一部3m〜5mや5m〜10mの浸水予測が立てられています。
2階建てのお家がほぼ浸かってしまうくらいの水位ですので、対象地域の方々は早め早めの避難が重要となります。

・津波

津波による被害が予測されているのは下記のエリアです。
「南区の一部」

「西区の一部」

いずれの地域も、最大2m~5mの浸水予測となっています。

≪ 新築住宅で出来る対策は? ≫

これから注文住宅や新築戸建てを検討する方はハザードマップを参考に、水害エリアを避けて土地を探すのも一つの手だとは思いますが、ご家族によって住みやすいエリアも様々ではないでしょうか。

では、住宅自体で出来る対策はないのか?と思いますよね。
近年、「水に浮く家」という技術も出てきたようですが、他に出来る対策についてお伝えします。

・盛土をして、土地の高さを上げる

お家を建てる前に、土地の高さ自体を盛土して上げてしまうという方法です。
少しでも嵩を上げておくことで、浸水した際に建物を少しでも守れるかもしれません。
しかし、盛土自体はもちろん擁壁工事や地盤補強などにもお金がかかってしまう事、建築地によっては、高さ制限にかかってしまう可能性もあるので注意が必要です。

・防水壁を設置する

そもそも水を入れないようにコンクリートで壁を作ってしまう方法です。
出入りは、こちらも防水の門扉を使い行いますが、盛土をするより費用は抑えられるメリットがあります。

・ピロティ構造にして、家の高さを上げる

ビルなどでよくあるピロティ構造にし、建物自体の高さを上げてしまう方法もあります。
しかしながらピロティ構造は耐震性が弱くなってしまうこともあるので、注意が必要です。

・2階で生活できるように設計する

1階が浸水したことを仮定し、2階で生活が出来るようにキッチンやトイレといった日常に欠かせない設備は2階に設置するのも一つの対策です。
電気系統も1階、2階で分け、ブレーカーは2階に設置しておくことで、1階が使えなくなった際に、2階は使えるようにしておくと安心です。

≪ 結局どう考えれば良いのか迷った時こそansです! ≫

ここまで様々な事をお話してまいりましたが、災害に強い家にするにはやはり費用が掛かりますし、災害にだけ強固な家を作れば満足であれば良いのですが、断熱・気密・耐震・広さ・デザインとご家族の求めるニーズは様々です。
限られた費用の中でご家族に合った家を建ててくれる住宅会社を探すのは大変な労力が必要となり、不可能に近いのではないでしょうか?
注文住宅や新築戸建てを検討する際にどう考えたら良いのか?迷った時は、ぜひ一度ansの無料相談会へご参加ください。

>>無料個別相談会はこちら<<

合わせて読みたい⇒熊本市で土地探しから家を建てる方が、住宅会社(展示場)へ行く際の注意事項と対策