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COLUMN

住まいづくりコラム

2025.8.3
住まいのコラム

家を建てるなら知っておきたい庭の雑草対策

「いつか自分の理想の家を手に入れたら、四季折々の草花に囲まれた庭で、穏やかな時間を過ごしたい」。そんな夢を抱いて家づくりを始める方も多いのではないでしょうか?
ところが、いざ庭を持ってみると「雑草が思ったよりも手ごわい」という現実に直面するケースも少なくありません。特に夏は、雑草の成長スピードが加速する季節。少し油断すると、庭が一面緑に覆われ、「せっかくの庭が台無しに…」という声もよく耳にします。
今回は、夏の雑草対策を家づくりの初期段階から意識することで、後々のお手入れを楽にするポイントをご紹介!庭のある暮らしを快適に保ちたい方、これから家を建てる方、あるいは庭のリフォームを検討している方にとって、きっと参考になるはずです。

目次

  • ・夏に雑草が急増する理由とは?
  • ・夏の庭でよく見かける雑草の種類
  • ・雑草が引き起こす意外なリスク
  • ・家づくりの計画段階でできる雑草対策
  • ・ペットと暮らす庭での注意点と工夫
  • ・夏の雑草管理は「こまめさ」が決め手
  • ・「庭」の役割
  • ・おわりに

 

《 夏に雑草が急増する理由とは? 》

まずは、なぜ夏になると急に雑草が増えるのか、その背景を押さえておきましょう。

①高温多湿という成長環境
多くの雑草は、温かく湿った環境を好みます。日本の夏は気温が高く、雨も多いため、発芽と生育にとって理想的な季節です。梅雨が明けて日差しが強まると、一気に成長スイッチが入ります。

②日照時間の増加
太陽光が長時間降り注ぐことで、植物はより活発に光合成を行い、成長が促進されます。これは雑草にも当てはまり、夏は特に勢いよく伸びるのです。

③種子の拡散と生命力の強さ
雑草の種は風、動物、人間などによって広がります。夏は人の行き来が増えるため、自然と庭にも多くの種が運ばれます。さらに、多くの雑草は繁殖力が高く、一度根づくと再び抜け出すのが難しくなります。

つまり、夏は雑草にとって最も快適で、増えやすい季節なのです!

《 夏の庭でよく見かける雑草の種類 》

庭に出てみると、よく見かける特定の雑草があります。以下はその一例です。

◆スギナ(ツクシ)


地下に深く根を張り、ちょっとやそっとでは根絶できません。表面の草を抜いても、地下茎が残っているとまた生えてきます。

◆オオバコ


踏みつけに強く、人やペットの通る場所でもしっかり育ちます。地面に張り付くように広がるため、他の植物のスペースを奪います。

◆メヒシバ・エノコログサ


いわゆる「猫じゃらし」系の雑草で、繁殖力は非常に高め。風に乗って種が飛びやすく、翌年以降も発芽します。

◆カタバミ


黄色い可愛い花が特徴ですが、見た目に反してしぶとい植物。地下の球根から何度でも再生し、繁茂しやすい雑草です。

◆ドクダミ


独特の香りと白い花が特徴。薬草として有用ですが、庭に勝手に広がるとコントロールが難しい種類でもあります。

《 雑草が引き起こす意外なリスク 》

「雑草=見た目が悪い」だけではありません。放置することで、思わぬトラブルを招くことも。

①害虫のすみかになる
草むらは蚊・ダニ・毛虫などの住処となります。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、虫刺されや感染症のリスクに注意が必要です。

②アレルギーの温床に
雑草の花粉や胞子がアレルゲンとなり、鼻炎や皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。秋のブタクサなどが有名ですが、夏の雑草でも油断はできません。

③建物への悪影響も
雑草の根が家の外構やコンクリートの隙間に入り込むことで、ひび割れなどの劣化を早めることも。また、見栄えが悪くなることで近隣との関係に影響することも考えられます。

《 家づくりの計画段階でできる雑草対策 》

後から苦労しないためには、「雑草が生えにくい環境」を最初からつくることが大切です。

①防草シートの活用
庭や建物のまわりに防草シートを敷いておくことで、光を遮り雑草の発芽を防げます。砂利を敷く場所や、工事後すぐに植栽できない場所には特におすすめです。

②明確なゾーニング
庭の用途をあらかじめ決めておくと、雑草が好む「空き地状態」の場所が生まれにくくなります。花壇・芝生・小道など、空間に役割を持たせましょう。

③地面を覆う植物で抑制
グランドカバー植物を取り入れることで、雑草の侵入を防ぐことが可能です。たとえばリュウノヒゲ、クラピア、タイムなどは見た目もよく、管理も比較的楽です。

《 ペットと暮らす庭での注意点と工夫 》

動物と共に過ごす庭は、特別な癒しの空間ですが、雑草対策には配慮が必要です。

①除草剤選びに注意を
一般的な除草剤にはペットにとって有害な成分が含まれていることがあります。舐めたり、肉球に付着した薬剤をなめることで中毒を起こすことも。

対策として:「ペットに無害」と明記された除草剤を選ぶ
      散布後は完全に乾燥するまで庭に出さない
      できる限り草抜きやシートでの物理的対処を優先する

②安心な遊び場の確保
雑草のないスペースを確保することで、清潔で安全な空間が生まれます。人工芝やタイルデッキ、またはグランドカバー植物で整えたゾーンを作るのもおすすめです。

③誤食に注意
雑草の中には動物にとって有害な植物もあります。特に好奇心旺盛な子犬・子猫は要注意です。ヒガンバナやアサガオなどの毒性植物のほか、ドクダミやカタバミも過剰摂取で体調を崩す恐れがあります。

植物の安全性に少しでも不安がある場合は、獣医師や園芸の専門家に相談しましょう!

《 夏の雑草管理は「こまめさ」が決め手 》

雑草対策は「一度やれば終わり」ではなく、定期的な手入れが欠かせません。

・週1回は庭全体をチェック
・雨の翌日に草を抜くと、根がスムーズに取れる
・刈払機(草刈機)や除草剤は計画的に活用する
・作業は朝晩など涼しい時間帯に行うと負担が軽減

家族やお子さんと一緒に草抜きをするなど、「庭時間」を暮らしに取り入れる工夫もおすすめです。

《 「庭」の役割 》

新築やリフォームを検討する際、「庭」のあり方までしっかり計画している方は、実は多くありません。「とりあえず砂利を敷けばいい」「とにかく建物優先で…」と後回しにされてしまうこともありますが、それは少しもったいない選択かもしれません。
庭は、単なる“空きスペース”ではなく、暮らしの可能性を広げる大切な生活空間の一部です。たとえば、リビングからつながるウッドデッキや芝生のスペースは、子どもたちの遊び場になり、家族でバーベキューをしたり、読書をしたりと、暮らしに豊かな「外時間」をもたらしてくれます。つまり庭は、“もう一つのリビング”として、屋外に心地よい居場所をつくる役割を担っているのです。
さらに、庭に木や植物を取り入れることで、見た目の美しさだけでなく、夏の直射日光をやわらげる遮熱効果も期待できます。コンクリートやアスファルトに囲まれた環境と比べて、植栽のある庭では体感温度が2〜3度も下がることもあり、室内環境の快適さにも貢献してくれます。だからこそ、庭のあり方を「後で考える」のではなく、家づくりの初期段階からプランに組み込むことが重要なのです。

《 おわりに 》

雑草は、どれだけ注意しても必ず生えてくる存在です。ですが、それは「自然が生きている証」とも言えるでしょう。
家づくりとは、単に建物をつくるだけでなく、自然との関係を考えるプロセスでもあります。雑草との付き合い方を工夫することは、快適な暮らしを支える大切な要素のひとつ!
「人と自然」「家族とペット」など、大切な存在とのつながりを意識した住まいづくり。
そんな思いをカタチにしたいと考える方は、ans(アンズ) にお気軽にご相談ください。