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COLUMN

住まいづくりコラム

2025.5.23
住まいのコラム構造・工法間取り・収納

家族を守る!住まいの害虫対策

これから家を建てようと考えているご家庭にとって、気になる「暮らしの快適さ」と「安全性」。
その中でも見落とされがちなのが「害虫対策」です。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、衛生面の配慮がとても大切。
今回は、家を建てる前から意識したい「住まいの害虫対策」について、実践できるポイントをご紹介します。

目次

  • ・害虫が入り込む原因は?
  • ・家を建てる前に!害虫対策5つ
  • ・建てた後も!日常でできる対策3つ
  • ・それでも害虫が出てしまったら?
  • ・まとめ

《 害虫が入り込む原因は? 》

そもそも、害虫はなぜ家の中に入ってきてしまうのでしょうか?
害虫が入り込む原因を知らないまま条件がそろってしまえば、新築だろうと関係なく侵入されてしまいます。
まずは家の中に入ってくる害虫(ゴキブリ・蚊・ダニ・アリなど)が、何を求めてやってくるか知っておきましょう。

①ちょっとした隙間
害虫が入り込むには家の中に繋がる隙間が必要です。
外気温が高くなると、涼しさを求めて網戸の隙間や基礎の小さな隙間からでも家の中へ入ってきてしまいます。
外と繋がる管(エアコンの室外機のホースなど)は、害虫の出入り口になってしまうのです。

②湿気
害虫は湿気を好む種類が多く存在します。
例えば木材を食べるシロアリは、湿った床下や壁の中で見つかることが多いですし、チョウバエは、浴室や排水口などのぬめりに卵を産みつけ発生します。

③エサ
子どもの頃「食べかすを落とすとアリが来るよ」と言われたことはありませんか?
家の中には、害虫のエサとなるものがたくさん落ちています。
食べかすはもちろん、床に落ちた髪の毛やペットフードの粉などもエサになってしまうのです。

《 家を建てる前に!害虫対策5つ 》

①気密性を高める!
家の気密性を高めることで、外からの空気だけでなく「害虫の侵入経路」も減らすことができます。
特に注意したいのは、玄関・勝手口・サッシまわり・基礎のすき間です。
また、床下の換気口には防虫ネットを予め設置したりといった設計段階での対策が、あとから市販の防虫グッズに頼りすぎない住まいづくりにつながります。

②湿気対策と通気性の両立をする!
先ほどもお伝えした通り、湿気は多くの害虫にとって好環境です。
最近は窓のない浴室も増えてきましたが、24時間換気+乾燥機能の組み合わせで湿気をできるだけ早く減らすのが理想です。
ランドリールームも人気の間取りですが、濡れた洗濯物からは相乗以上の湿気が放出されます。
ランドリールームには除湿器や調湿建材を壁に活用するなどして、湿気がこもらないよう工夫しましょう。
湿気をこもらせず、かつ冬場の冷えすぎを防ぐような通気計画が、家全体の「虫が住みにくい空気環境」をつくります。

③水回りの配置と掃除のしやすさを意識する!
キッチン・トイレ・浴室など水回りは、害虫が特に集まりやすい場所。
設計時から「掃除がしやすいこと」を重視することで、発生を抑えられます。
例えば、洗面台やキッチン下の配管スペースはカバーなどで密閉し床下からの害虫の侵入を防ぎ、浴室扉は埃がたまりにくいタイプを選ぶのもひとつの手です。
日々の掃除がラク=害虫が住みにくい家になります。

④外構・庭まわりを虫の発生源にしない!
実は「家の中」だけでなく「家の外」も害虫対策には重要です。
エアコンの室外機下やブロックの隙間に水がたまらないよう勾配を確保してもらったり、植栽の配置は窓や出入口から距離を取るのも重要です。
とくに蚊やシロアリは、庭や植栽の環境が悪いと発生しやすくなってしまいます。
また、玄関ポーチなどの照明は虫が寄りにくいLEDを選ぶと、夜出入りした際にも害虫が入りにくくなります。

ペットがいる家庭では、防虫グッズの置き場所にも気を配る必要があります。
高い位置の収納棚は殺虫剤などの置き場所にできますし、扉の無い収納棚の高い位置にコンセントがあれば電動式虫除け機器がお子さんやペットの触れない位置に設置できます。
設計段階で「防虫対策を取り入れる前提」で考えておくと便利です。

《 建てた後も!日常でできる対策3つ 》

家を建てたあとも、日常の対策は基本中の基本。
次の3つは継続し、害虫の出ない家をキープしましょう。

①こまめな掃除
家の中はもちろん、庭や家の外周にも害虫にとって良い環境をつくらないようにしましょう。

②ゴミの管理
家の外に不燃ゴミ用などゴミ箱を置く場合は、しっかり蓋がしまるタイプにして害虫を寄せ付けないようにしましょう。

③すき間チェック
こまめな掃除とともに、経年による隙間ができていないかもチェックしましょう。

また、春〜夏の前には毎年「防虫対策チェックリスト」を作っておくと安心です。

《 それでも害虫が出てしまったら? 》

どれだけ注意していても、住んでいるうちに思いがけず害虫が発生してしまうことはあります。

  • ・ゴキブリを何度も見かける
  • ・壁や床からシロアリの羽アリが出てきた
  • ・床下からカビ臭や腐敗臭がする
  • ・コバエやダニが大量発生している

このような状態の場合、すでに構造内部まで害虫が侵入しているおそれもあります。
放っておくと木材や断熱材を傷めたり、アレルギーや衛生被害につながる可能性も。
早めに害虫駆除の専門業者に調査を依頼するのが安心です。

《 まとめ 》

住まいの快適さは「目に見えないストレス」をどれだけ減らせるかで決まります。
害虫に強い家は、省エネなだけではなく家族が健康に安心して暮らせる家。
住んでから後悔しないために、しっかり知識をつけてからお家づくりしませんか?


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