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COLUMN

住まいづくりコラム

2024.11.15
住まいのコラム土地探し

ハザードマップで浜松市を徹底チェック!水害に強いエリアと住まいづくりのコツ

「浜松市でマイホームを建てたい!」と考えていても、注文住宅を建てる上で水害や地震のリスクが気になりますよね。住むエリアの安全性を確認するためには、地域のハザードマップをチェックすることが大切です。
今回は、浜松市のハザードマップを参考にして、注文住宅を建てる際の水害リスクをまとめました。また、過去の災害事例や住宅地としておすすめのエリアも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

  • ・浜松市の過去の水害被害
  • ・ハザードマップから見る浸水エリア
  •  1.天竜川流域
  •  2.馬込川流域
  •  3.芳川流域
  •  4.都田川流域
  •  5.安間川流域
  • ・住まいづくりでできる水害対策
  • ・まとめ

 

《 近年の被害状況 》

被害1:2022年7月26日 豪雨
床上浸水8戸、床下浸水8戸

被害2:2022年9月2日 豪雨
床上浸水47戸、床下浸水123戸

被害3:2022年9月23日 台風第15号
静岡県で猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が16回発表されるなど記録的な大雨となりました。このため、死者・行方不明者など人的被害や床上浸水など住家等の被害が発生したほか、鉄道の運休や船舶の一部欠航、土砂崩れなどによる道路の通行止め、広域の断水や停電など、交通障害やライフラインへの大きな影響がありました。
床上浸水472戸、床下浸水1470戸(全壊2戸、一部損壊1戸)

被害4:2023年6月1~3日 台風第2号
本州付近にある梅雨前線に向かって台風第2号からの非常に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、静岡県の広い範囲で非常に激しい雨が降り、線状降水帯が断続的に発生するなど記録的な大雨となりました。このため、人的被害や住家等の被害が発生したほか、鉄道の運休や船舶の欠航、土砂崩れなどによる道路の通行止め、広域の断水や停電など、交通障害やライフラインへの大きな影響がありました。
床上浸水68戸、床下浸水67戸(全壊5戸、一部損壊7戸)

参照:浜松市『第2章 近年豪雨の概要』

 

《 ハザードマップから見る浸水エリア 》

1.天竜川流域
天竜川が洪水した場合、かなりのエリアに被害が及ぶことがハザードマップ上では予想されています。特に天竜区の二俣周辺では10m以上の浸水が予想されており、中央区(旧東区)では3.0m以上の浸水が予想されています。
天竜川の流域は広く、1000年に一度の大雨が降らない限り基本的には洪水しにくいですが、万が一のために緊急避難場所を事前に把握しておくことが重要です。
また、上流の長野県で大雨が降った場合、浜松市内で雨が降っていなくても洪水のリスクがあるため注意が必要です。土地選びの際には、これらの点も頭に入れておきましょう。

2.馬込川流域
馬込川が洪水した場合、天竜川ほどの被害は予想されていませんが、馬込川沿いや遠鉄線沿いのエリアでは2.0m以下の浸水が予想されています。
ハザードマップによると、遠鉄線より西側のエリアは高台に位置しているため、比較的安全とされています。また高丘、初生町、三方原などのエリアは、現在も人気が高い印象があります。

3.芳川流域
芳川は馬込川に近いため、浸水エリアが重なることが多く、全体的に2.0m以下の浸水が予想されています。天竜川、馬込川、芳川の浸水エリアを避けるには、西または北の方向に絞るのが良いでしょう。旧中区では、和合町、富塚町、鴨江、泉周辺が比較的安全とされています。しかし、豪雨による水害は浸水だけでなく土砂災害にも注意が必要です。
これらのエリアは崖条例や土砂災害警戒区域に関連することがあるため、土地を探す際にはその点にも注意する必要があります。

4.都田川流域
都田川流域では、岡地駅、金指駅、常葉大学前駅、都田駅周辺で5.0m以下の浸水が予測されています。この地域は住宅や生活利便施設が多く集まっているため、浸水が発生した場合の被害は大きくなる可能性があります。また、浜名湖に接しているため、高潮や津波に対する警戒も必要です。したがって、都田川流域は水害のリスクが比較的高いと考えられます。

5.安間川流域
天竜川のすぐ西側に位置する安間川では、2.0m以下の浸水被害が広範囲にわたって予測されています。近年の豪雨では、特に長上地区や笠井地区で浸水の被害が確認されています。安間川は流下能力が低く、水位が上昇しやすいことに加え、大規模既存集落制度の影響で農地が宅地化されているため、保水機能が低下し、雨水の流出量が増加しています。このエリアでの建築を考える際には、浸水対策を十分に講じることが重要です。

参照:浜松市『ハザードマップ(浜松市防災マップ・津波浸水深マップ)』
浜松市防災マップ

 

《 住まいづくりでできる水害対策 》

対策1:かさ上げ(盛り土)をする
水害対策として分かりやすい方法の一つに、敷地を盛土などでかさ上げし、少し高くする手段があります。これは、建物の1階部分の基礎や床の高さを周囲よりも高く設定することで、浸水リスクを軽減しようという考え方です。
水は基本的に高い場所から低い場所へ流れる性質があるため、敷地をかさ上げして周囲より高くすることで、水が敷地内に侵入するのを防ぐことが期待できます。ただし、盛土などの土工事は費用がかかり、許可申請や高さ制限が必要になることもあるため、様々な要素を考慮し、総合的に判断することが重要です。

対策2:高床構造にする
基礎の高さを上げることで、地面から1階の床面までの高さが増し、床上浸水のリスクを軽減できます。一般的には基礎高は約40cmに設定されることが多いですが、基礎高を上げるとコンクリートの量が増え、型枠も高くなるため、費用が上がる傾向があります。しかし、盛り土をして擁壁を作ることを考慮すると、基礎高を上げる方が経済的に有利な場合もあります。住宅会社に相談し、見積もりを出してもらうことをおすすめします。
基礎を高くすることで浸水被害を最小限に抑えられ、例えば1階部分を玄関と駐車場のみにすることで、万が一浸水が発生しても居住空間への影響を軽減できます。

対策3:防水壁・防水外構を設置する
住宅の周囲に防水性の高い壁を設けたり、玄関や駐車場に止水板を設置することで、水の侵入を防ぐことが可能です。頑丈な塀で囲むことで、数十センチ程度の浸水を効果的に防ぐことができるでしょう。また、外壁に防水塗料を塗布することで、住宅全体の防水性能を向上させることができます。ただし、防水塗料は紫外線などの影響で経年劣化するため、定期的な再塗装が必要です。再塗装を行うことで、建物の状態を良好に保ち、住宅の寿命を延ばすことにも寄与します。もし水害のリスクがある地域に家を建てることになったり、希望するエリアが水害の可能性を抱えている場合は、しっかりとした防水対策を検討することが重要です。

対策4:防水性の外壁を設ける
外壁に耐水性のある建材や防水性の高い塗装を使用して、住宅内への浸水を防ぐ方法です。ただし、外壁塗装は紫外線などの影響で時間とともに劣化するため、防水効果を保つには定期的な再塗装が必要です。そのため、メンテナンスコストも考慮する必要があります。しかし、適切に再塗装などのメンテナンスを行うことで、建物の状態を良好に保ち、結果的に建物の寿命を延ばすことにもつながります。

参照:国土交通省『4-1-3 浸水の予防・人命を守る家づくり』

 

《 まとめ 》

近年、日本では大雨や台風による河川の増水や氾濫、さらには山崩れなどの水害が頻発しています。どんなに理想的なマイホームを建てたとしても、これらの災害に見舞われれば、身体的・心理的・経済的に大きな被害を受けてしまいます。長期的な安全性と快適な暮らしを実現するためには、まず地域の災害リスクをしっかりと確認し、災害に強い一戸建てを計画することが重要です。
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