2025年の住宅購入〜新しい支援と変わる基準〜|熊本・静岡の住まいづくりの出発店ans[アンズ] |専属アドバイザーがサポート!

COLUMN

住まいづくりコラム

2025.1.10
住まいのコラム住宅性能税金・融資資金・住宅ローン

2025年の住宅購入〜新しい支援と変わる基準〜

新年を迎え、2025年がスタートしました。
2025年は住宅の基準も大きく見直され、子育て世帯への補助金などの住宅購入への支援制度が新たに表明されています。2025年1月時点で決まっている2025年の住宅購入事情についてまとめて行きます。

 

  • 〈目次〉
    ・省エネ基準の適合が義務化に
    ・子育て世帯への住宅購入支援が手厚く
    ①子育てグリーン住宅支援事業
    ②住宅ローン控除
    ・同性カップルもペアローンで家を建てられる!
    ・まとめ

 

≪ 省エネ基準の適合が義務化に ≫

2025年の大きな変化の一つが、2025年4月以降に着工するすべての建築物に『断熱性能4等級以上』および『一次エネルギー消費量等級4以上』への適合が求められる事となりました。
断熱性能は8地域に分類され、2~7等級に分けられます。ans帯山店、流通団地店がある熊本市は7地域、ans浜松店がある静岡県浜松市は6地域です。
※建築予定地の地域区分を知りたい方は、国土交通省の「地域区分新旧表」からご確認ください。

・断熱等級 地域ごとの基準

※「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」(国土交通省)を参考にansにて作成

2025年4月以降は、「断熱等級4」の基準に満たない建物は建てられなくなります。
建築予定地の地域区分をしっかり確認し、その地域の基準を満たす住宅性能が求められる事となります。
じゃあ省エネ適合基準さえ満たしておけばいいのか?というと‥‥詳しくはこちらのコラムに記載しておりますので、合わせて読んでみてください。
⇒「2025年!省エネ基準適合で変わる住まいづくり、いま知っておきたいこと

≪ 子育て世帯への住宅購入支援が手厚く ≫

①子育てグリーン住宅支援事業

昨年は「子育てエコホーム支援事業」として、長期優良住宅、ZEH水準住宅には子育て世帯や若者夫婦に限り補助金が支給されていました。
2025年度からは「子育てグリーン住宅支援事業」として補助金が継続されますが、『GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅』が新設され、基準を満たす住宅には最大160万円の補助金が出る事となりました。

下記の①、②及び③にすべて適合する住宅がGX志向型住宅と認定されます。
①断熱等性能等級「6以上」
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

ZEH水準住宅は「断熱等級5以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「20%以上」」が条件なので、それを上回る、かなりの省エネ性能が求められる住宅となります。
また、GX志向型住宅が新設されたことから、長期優良住宅やZEH水準住宅への補助金は、長期優良住宅100万円⇒80万円、ZEH水準住宅80万円⇒40万円に引き下げられることとなります。
※住宅の新築にあわせ、建替前に居住していた住宅など建築主(その親族を含む)が所有する住宅を除却(解体)する場合はそれぞれ+20万円が支給されます。


※「子育てグリーン住宅支援事業の概要」(国土交通省)を参考にansにて作成

対象となる工事は、2024年11月22日以降に着手した工事からとなります。
申請期限などはまだ発表されていませんが、2024年に実施していた「子育てエコホーム支援事業」は2024年3月末~2024年12月末までの期限でした。おそらく、同様のスケジュール感になるのではないかと思います。
過去の補助金同様、予算の上限が決まっており、皆で分け合う形になりますので、期間ギリギリになりますと補助金が受けられない可能性もあります。その点はご注意ください。

②住宅ローン控除

(2024年12月27日閣議決定の税制改正の大綱より抜粋)

2024年に引き続き、2025年も「どちらかが40歳未満の若者夫婦」「18歳未満の子がいる子育て世帯」に限り、住宅ローン控除の借入限度額が据え置きとなります。借入限度額は下記の通りとなります。


※「住宅ローン減税等に係る所要の措置(所得税・個人住民税)」(国土交通省)を参考にansにて作成

対象期間は令和7年1月1日~12月31日となります。
ただし、省エネ基準を満たしていない住宅は住宅ローン控除の対象外となりますので注意が必要です。(2023年までに新築し建築確認申請に合格した物件は2,000万円まで控除を受けられます。)

 

≪ 同性カップルもペアローンで家を建てられる! ≫

熊本市や浜松市でも、パートナーシップ宣誓制度が導入されています。
パートナーとこだわりの新居が欲しい!二人が暮らしやすいマンションを生活拠点にしたい!という方も多いのではないでしょうか?
現在は多くの銀行で、同性パートナーとペアローンを組んで住宅ローンの借り入れが出来るようになりました。
同性パートナーとペアローンを組む場合、自治体の発行するパートナーシップ証明書や宣誓書受領書、または指定の公正証書などの提出が必要となります。

≪ まとめ ≫

2025年からの省エネ基準の適合義務化や子育て世帯への住宅購入支援強化など、住宅に関する大きな変化が見込まれています。
より環境に配慮した省エネ住宅の普及が進むとともに、住まいづくりにおいてさらなる支援を受けることができるようになります。住宅購入や建築に関する新たな基準や支援制度をしっかりと理解し、適切に活用することで、よりよい住まいづくりを実現していきましょう!

今回「UA値」や「ZEH水準」というワードが多く出てきましたが、今後住まいづくりを進めるにあたり、重要なキーワードとなっていきます。
ansの住まいづくり勉強会では、UA値やZEHとは何かという解説から、土地や住宅の購入基準、予算配分の考え方、繰り上げ返済や金利のお話など、住宅会社を選ぶ前に知っておくべき内容をお伝えしております。
一生に一度の住まいづくり、知識と判断基準を得て、賢く進めて行きましょう。