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住まいづくりコラム

2025.10.10
住まいのコラム土地探し資金・住宅ローン

【浜松市版】土地を探すなら? 浜松市の地価から考える家づくり

「浜松で家を建てたいけれど、土地の価格ってどのくらいなんだろう?」
そんな疑問を持つ方は多いと思います。
特に最近はニュースで「地価が上がっている」という話題を耳にする機会も増え、実際に土地を探し始めると「思っていたより高い」と感じる方も少なくありません。
今回は、浜松市中央区・浜名区・天竜区それぞれの土地価格の特徴と家づくりの考え方を、やさしく解説していきます。

目次

  • ・公示地価とは?相場の目安になる指標
  • ・浜松市の最新地価データ
  • ・実際の土地取得予算にどう落とし込むか
  • ・地価の推移をどう活かすか
  • ・まとめ:家づくりは“待つより動く”方が有利

《 公示地価とは?相場の目安になる指標 》

まず、公示地価とは国土交通省が毎年公表している土地価格の目安です。
「標準地」と呼ばれる地点を基準に、鑑定士が取引事例などを踏まえて算定しています。

ただし、ここで注意したいのは「標準地の価格=実際の購入価格」ではないこと。
土地は立地・形状・道路付け・法規制などで価格が大きく上下します。
あくまで「相場の基準」として活用するのが正解です。

《 浜松市の最新地価データ 》

浜松市全体の平均公示地価は 88,698円/㎡(坪単価 約29.3万円)。
直近10年間(2016年〜2025年)の年平均成長率は+1.02%となっています。
ただし、中央区は商業地が多いため市内でも高めで 約9万9,780円/㎡(坪単価 約33万円) となっています。
さらに中央区中心部の一部では、宅地として坪100万円、商業地として 坪200万円を超える地点も確認されており、同じ「浜松市内」でもエリア差は非常に大きいことが分かります。

一方、浜名区は住宅地が多く、平均は市内平均に近い水準ですが、エリアによって差があります。
たとえば駅近や主要道路沿いは需要が集中しやすく坪30万円を超える土地もあれば、郊外では10万円台で探せる土地もあります。

天竜区は自然豊かで地価は比較的安めで、住宅地では坪13万円前後が最高値です。
広いお庭でBBQや家庭菜園を楽しみたい方、煙対策や薪置場で広い敷地が必要な薪ストーブを設置したい方に人気です。


データ出典:国土交通省 地価公示(令和7年)

《 実際の土地取得予算にどう落とし込むか 》

仮に坪30万円とすると、50坪の土地で1,500万円。
ここに造成費や仲介手数料、登記費用などの諸費用が加わります。
さらに建物代・外構費・家具家電を合わせれば、トータルで4,000万円代の予算帯になるご家庭が多いでしょう。

中央区・浜名区で探すなら、遠州鉄道沿線など利便性の高い場所は人気が集中して価格が上がりやすい傾向があり、人気エリアで広い土地を希望するなら予算もそれなりに確保する必要があります。
天竜区は同じ予算でもより広い土地を選べる可能性がある一方で、車移動中心の生活になるなどライフスタイル面での違いが出てきます。

早めに建築希望エリアを絞った方が予算のブレは減らせますが、たとえ同じ町内でも他の条件によって価格は大きく上下するので、あまり狭いエリアに絞り込み過ぎるのも注意が必要です。

《 地価の推移をどう活かすか 》

浜松市の地価はこの数年、商業地を中心に緩やかに上昇しています。
特に中央区は再開発や駅周辺の需要が安定しており、土地価格が下がる兆しは見えにくい状況です。
浜名区でも、主要道路沿いや駅近エリアは着実に値上がりしています。

一方で、それ以外のエリアでは価格と広さのバランスを取りやすいものの、横ばい〜微減傾向の場所も少なからずあり、「地価が全体的に下がる」というより「場所ごとの差」がこれからさらに広がることが予想されます。

ではその地価の推移を土地探しにどう活かすかと言うと、土地探しの際には、公示地価を「相場の基準」として、候補地の価格と比較してみることをおすすめします。

標準地より高い:利便性・形状・法規制などの付加価値があるか確認
標準地より安い:道路付けや地盤・水害など、何かリスクが隠れていないか要チェック

また、公示地価は毎年変わります。
前年より上がっているなら「最近の人気エリア」と判断でき、逆に下がっているなら「今後の資産性はどうか」と冷静に見ておくことが大切です。

《 まとめ:家づくりは“待つより動く”方が有利 》

浜松市の公示地価について見て来ましたが、建築コストや住宅ローン金利もここ数年上昇傾向にあります。
「もう少し待てば安くなるかも」と考えて先延ばしにすると、希望エリアの土地価格が上がって予算オーバーになってしまったり、無理して購入しても金利上昇で返済額が増え家計の圧迫、といったリスクが高まります。

家づくりはタイミングを見極めるのが難しいですが、少なくとも浜松市の現状を踏まえると「動き出すなら早い方が有利」と言えそうです。
まずは公示地価を参考に、自分たちの希望エリアの相場を把握し、無理のない資金計画を立てることが第一歩。

私たちアンズは、いろいろな住宅会社さんのリアルな「見積もり事例」や「土地取引事例」を知ることができます。
そのため、単にエリアごとの「坪単価いくら」という数字の目安だけでなく、

・このエリアは最近新築が多い
・この土地は形状の影響で建築コストが高くなる
・この会社ならこの土地条件を活かしやすい

といった具体的なアドバイスが可能です。
複数の住宅会社や土地情報を比較しながら、安心して暮らせる家づくりを一緒にスタートしてみませんか?

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