衣替えがラクになる収納計画!新築・リフォームで失敗しないポイント|熊本・静岡の住まいづくりの出発店ans[アンズ] |専属アドバイザーがサポート!

COLUMN

住まいづくりコラム

2025.9.26
住まいのコラム間取り・収納

衣替えがラクになる収納計画!新築・リフォームで失敗しないポイント

朝晩は少しずつ涼しくなってきたものの、日中はまだ汗ばむような暑さが残っていますね。そんな時期になると、「そろそろ衣替えをしなきゃ」と思いながらも、つい手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。私自身も毎年この季節になると、クローゼットを前に「まだ暑いから半袖は残しておきたいけど、厚手の服もそろそろ出しておかなきゃ」と迷う瞬間があります。そのたびに、衣替えの大変さや、そもそも住まいの収納計画によって衣替えが楽になるかどうかを強く意識するようになりました。
そこで今回のコラムでは、「衣替え」を切り口に、住まいづくりに役立つ収納計画について掘り下げてみたいと思います。新築やリフォームを検討している方にとって、収納をどう計画するかは長く暮らしを支える住まいにおいて大きなポイントです。収納は「多ければ便利」という単純な話ではなく、実際の生活で「使いやすい収納」であることが重要!特に、季節の変わり目に行う衣替えが快適にできるかどうかは、暮らしやすさを大きく左右します。

  • 目次

  • ・衣替えの現状と課題
  • ・衣替えをラクにする収納の工夫
  • ・季節物収納の工夫
  • ・収納計画に盛り込みたいポイント
  • ・まとめ

 

《 衣替えの現状と課題 》

①衣替えの手間
日本の多くの家庭では、春と秋に衣替えを行うのが一般的です。しかし実際には「出し入れが面倒」「どこに仕舞ったか分からない」「結局同じ服ばかり着てしまう」といった不満も少なくありません。
収納スペースが限られていたり、整理整頓が難しかったりすることが大きな要因です。クローゼットやタンスがいっぱいだと探す手間も増え、結果として衣替えが負担になってしまいます。中には「仕舞ったはずの服が見つからず、結局同じものを新しく買ってしまった」という経験を持つ方もいるでしょう。

②気候変動によるズレ
近年は温暖化の影響で、季節の移り変わりが従来より曖昧になっています。10月に真夏日が続いたり、春先に急に冷え込んだり。従来のように「この時期になったら完全に入れ替える」という衣替えのスタイルが合わなくなってきています。
例えば「もう秋だから」と厚手の服を出したものの、その後の数週間はまだ半袖を着る日が続いたり。そのたびに引き出しを開け閉めするのはストレスですよね。そのため、収納も柔軟に対応できる設計が求められています。つまり「仕舞い込む収納」から「入れ替えを最小限にする収納」へとシフトする必要があるのです。

③家族構成による課題
衣替えの大変さは家族構成によっても大きく変わります。夫婦二人暮らしなら比較的管理しやすいですが、子育て世帯では子どもの成長に伴い衣類のサイズが頻繁に変わります。「去年の服はもう着られない」ということも多く、その都度整理が必要になります。さらに、学制服や部活動用の衣類など、季節に関係なく使う服もあり、単純な「春夏用/秋冬用」という仕分けだけでは対応できません。こうした多様なニーズに合った収納計画が求められます。

《 衣替えをラクにする収納の工夫 》

①ウォークインクローゼットの活用
住まいづくりで人気の収納といえばウォークインクローゼットです。衣類を「掛ける収納」にすることで出し入れがしやすく、衣替えの際も「奥にしまう/手前に出す」といった入れ替えだけで済みます。衣装ケースをひっくり返す必要がなく、シーズンごとに場所を分ける(ゾーニング)ことで効率もアップ。掛ける収納はシワになりにくいというメリットもあり、忙しい日常に大きな助けとなります。
また、ウォークインクローゼットの形によっても利便性は変わります。L字型やコの字型にハンガーパイプを設ければ自然と季節ごとに区画が分かれ、衣替えもスムーズに。さらに、中央にアイランド型の収納棚を設ければ、小物やバッグの置き場所としても活用できます。

②ファミリークローゼットという選択肢
最近注目されているのが「ファミリークローゼット」です。家族全員の衣類を一か所にまとめて管理するスタイルで、洗濯から収納までの動線が短くなり効率的。衣替えも一括で行えるため、各部屋を回る必要がなくなります。
また、子どもが自分で服を選びやすくなることで自立を促し、家事シェアにもつながります。特に共働き家庭にとっては、家事時間を大幅に削減できるというメリットがあります。

③ハンガーパイプと可動棚の組み合わせ
収納計画を立てる際は、ハンガーパイプと可動棚を組み合わせるのがおすすめです。上段にはオフシーズンの衣類をケースごと収納し、下段にはシーズン中の服を掛ける。こうすることで「完全に仕舞い込む」必要がなくなり、視界から外す程度の衣替えに留めることができます。さらに、ライフステージに合わせて棚の高さを変えられる可動式にしておくと、長期的に使いやすい収納になります。

《 季節物収納の工夫 》

①寝具の衣替え
衣替えは衣類だけでなく、寝具にも関係します。布団や毛布、夏用の薄掛けなどはかさばるため、収納に悩む方も多いでしょう。圧縮袋や布団専用ケースを活用すれば省スペース化でき、出し入れもスムーズになります。新築やリフォームを検討する際には、寝具を仕舞う専用スペースを設けるのもおすすめです。例えば、布団を縦に入れられる押入れ型の収納や、棚板の高さを調整できるクローゼットを備えておくと便利です。

②季節家電との連動
扇風機や加湿器などの季節家電も、衣替えのタイミングで入れ替えるもののひとつです。収納場所をあらかじめ決めておかないと「押入れの奥にしまい込んで出すのが大変」ということになりがちです。衣類と同じようにシーズンごとに一括管理できる収納を作っておけば、出し入れの手間がぐっと減ります。特におすすめなのは、納戸やファミリークローゼットに専用の棚を設けること。衣類と一緒に管理できるため、衣替えが「生活全体を整えるタイミング」になります。

③小物・雑貨の収納
マフラーや帽子、手袋、夏用の麦わら帽子や日傘など、衣類に付随する小物も季節ごとに入れ替えが必要です。これらをまとめて管理できる収納ボックスや引き出しを用意すると、探す手間が省けます。ラベルを貼って分類するだけでも、衣替えは格段に楽になります。

《 収納計画に盛り込みたいポイント 》

住まいづくりを計画する際には、以下の視点を盛り込むと「衣替えのしやすい収納」が実現します。

・ゾーニング:シーズンごとや家族ごとにエリアを分けて整理しやすくする
・動線設計:洗濯から収納までの距離を短くし、家事効率を高める
・可視化:どこに何があるか一目で分かるように設計する
・拡張性:ライフステージの変化に合わせて棚やハンガーパイプを調整できるようにする
・一元管理:衣類だけでなく、寝具や季節家電もまとめて収納計画に含める
・小物対応:アクセサリーや帽子、バッグなど衣類以外の収納も考慮する

こうしたポイントを意識して収納を設計すれば、毎年の衣替えの負担が軽くなるだけでなく、日々の暮らしそのものが快適になります。

《 まとめ 》

衣替えは単なる季節の行事ではなく、住まいづくりにおいて「収納をどう計画するか」を考える大切なヒントになります。ウォークインクローゼットやファミリークローゼット、可動棚の工夫などを取り入れれば、煩わしい衣替えもシンプルに!
さらに、オールシーズン対応のアイテムやミニマリスト的な発想を取り入れることで、「衣替えを楽しむ」暮らし方も可能になります。
住まいは一度建てたら長く付き合う場所だからこそ、収納計画を通じて「季節を快適に暮らす工夫」を取り入れることが大切です。これから新築やリフォームを検討している方は、ぜひ「衣替えのしやすさ」を一つの基準として収納を考えてみてください。
ans(アンズ)では、住まいづくりの相談窓口として、マイホーム購入をトータルでサポートしています。後悔しない住まいを実現するために、ぜひ一度ご相談ください!